2段ベッドレイアウトの利点
スーパーロングボディのバンコンで2段ベッドを持つものは多数存在する。スーパーロングと言えども限りある車内スペースにダイネット、ベッド、ギャレー、多目的ルームを配置するのは簡単ではない。
2段ベッドはダブルベッドと違い、上部へスペースを取るので、占有する平面面積が小さく済むのが特徴だ。従って、ダブルベッドレイアウトより余裕をもって多目的ルームを含むレイアウトを実現することができる。
2段ベッドのもう一つの利点は、就寝前にプライベートな時間が持てること。パートナーが就寝しても、本を読んだりスマートフォンを見たりと、パートナーに迷惑をかけずに自分の時間を持つことができる。
更に、就寝中にトイレに行くといた場合でも、寝ているパートナーを起こす必要が無い。
今回は、人気の2段ベッドを持つスーパーロングバンコンを特集した。全てを網羅すると非常に多数になるので、今回は家庭用エアコンなど停泊時に使える冷房設備を装備できるモデルに限定した。
(記事中の価格は全て税込です。また装備や仕様に関してはビルダーでカスタマイズ可能な場合もありますので、各ビルダーにお問い合わせください。)
目 次
アルコーバ:トイファクトリー
トイファクトリーはバンコン専門ビルダーで、ハイエーススーパーロングを中心に多数のモデルをラインアップしている。同社のモデルは洗練されたインテリアが人気で、Casa仕様などインテリアのバリエーションも用意している。
また、スーパーロング全車にエクステンションウインドウを架装するほか、シャープと共同開発したエアロソーラーシステムは外観上のポイントにもなっている。
アルコーバのインテリア
アルコーバは縦置き2段ベッドと対座ダイネットを両立したモデルで、ダイネットは運転席、助手席のシートバックを利用した後ろ向きシートと2列目のマルチモードシートで対座ダイネットを形成する。
2段ベッドは上段が1950x755mm、下段が1950x765mm。また2列目のマルチモードシートをフラットにしてできるダイネットベッドは1640x900mm(オプションボードの追加で1200mm)の大きさで、子供2名が就寝できる。
同社では二人旅用と位置付けているが、前向きに4名が乗車でき、大人2名+子供2名が就寝できるので、子供を持つファミリーにも対応できる。
カセットトイレが標準装備される
アルコーバは多目的ルームを装備しているが、特徴的なのはカセットトイレが標準装備されること。バンコンではカセットトイレは珍しく、トイレを望むユーザーには嬉しい装備となっている。
なお、冷蔵はが上開き式が採用されている。扉を開けても冷気が逃げないメリットはあるが、冷凍と冷蔵が同時にできない。即ち、冷凍食品と冷蔵食品を一緒に入れておけないし、製氷しようとすると、全てが凍ってしまう。
また、クールコンプシステムと名付けられた家庭用エアコンがオプションで設置できるが、リチウムイオンバッテリーは想定されていない。そのため、サブバッテリーでの使用は時間的な制約が大きくなる。
アルコーバはカセットトイレや家庭用エアコンなどを装備でき、長期旅にも対応できるが、横開き式の冷蔵庫やサブバッテリーの強化ができれば更に快適なモデルになるだろう。
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カントリークラブ:レクビィ
レクビィはバンコン専門ビルダーで、ハイエーススーパーロングをはじめ各種ボディサイズのバンコンを多数ラインアップしている。同社のモデルは高級感のあるインテリアが特徴。またバンコンでは珍しい、温水シャワールームを装備できるモデルが選べるのも大きな特徴だ。
更にA/C仕様と名付けられたグレードには家庭用エアコンとリチウムイオンバッテリーを標準装備。実用的なエアコンの使用が可能となっている。
カントリークラブのインテリア
同社の多様なラインナップの中でもカントリークラブは特に人気が高く、縦置き2段ベッドと2名対座のダイネットのレイアウトは二人旅でもファミリーでも使いやすい優れたレイアウトだ。
常設2段ベッドは、上段が1830x680mm、下段が1830x800mmの大きさで、下段はダイネット展開ベッドと接続すると1830x1730mmの大きさになり、大人4名が就寝できる。
なお、カントリークラブにはハイエーススーパーハイルーフをベース車にした「カントリークラブALT(アルト)」もあり、レイアウトはほとんど同じだが室内高が高く、より圧迫感の少ない室内になっている。
最後部に設けられた完全防水のシャワールーム
最後部に設けられた完全防水の多目的ルームにはポータブルトイレを置いてトイレルームにできる他、ヒートエクスチェンジャーを採用した温水シャワーの設置も可能で、キャブコン並みの快適さを持っている。
カントリークラブは横開き式冷蔵庫はもちろん、家庭用エアコン、リチウムイオンバッテリー、そして温水シャワーまで装備でき、二人旅にもファミリーにも対応できる、完成度の高いモデルだ。
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銀河:OMC(オーエムシー)
OMC(オーエムシー)はバンコン専門ビルダーで、ハイエーススーパーロング、ワイドミドル、標準ボディと、スーパーハイルーフを除き全てのサイズ、ルーフタイプをラインアップしている。
ワイドミドルの「北斗対座モデル」や標準ボディハイルーフの「ナロー銀河」にも本格的なクーラーとリチウムイオンバッテリーを搭載するなど、意欲的なモデルを製作している。
また、インテリアカラーやレイアウトの多少のカスタマイズなど、製作の自由度が高いのも同社の強みだ。
銀河のインテリア
銀河は同社のフラグシップ的な存在で、前部にギャレー、後部に縦置き2段ベッドと2人対座のダイネット、そして最後部に多目的ルームを配置する。後述するレクビィのプラスDDとほぼ同じレイアウトを持つ。
2段ベッドのサイズは、上段が2000x650mm、下段は2000x700mmで、長身のユーザーでも窮屈感は無い。また2名対座ダイネットを展開するとシングルベッドとなり、更にオプションで下段ベッドと連結して下段に3名が就寝でき、計4名が就寝できる。
最後部の多目的ルーム
インテリアの洗練度は一歩譲ところやオーバーヘッド収納がギャレー上だけで、エアコンを付けると無くなってしまう弱点はあるが、価格が比較的安価なのも支持される大きな要因と言える。
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GT:トイファクトリー
GTはGrande Travelerの頭文字で、その名の通りクルマ旅を想定したモデル。同社の他のモデルももちろんクルマ旅に使えるが、GTは横置き2段ベッドでスペース効率を重視したレイアウトが特徴。そのためダイネット展開ベッドでも大人が2名就寝できる。
なお、GTにはスーパーハイルーフをベース車にした「GTアルタモーダ」も存在する。基本的なレイアウトはほとんど同じだが、ルーフが高くなった分、頭上高に余裕がある。
同社のモデルは全て2列目にマルチモードシートが配置されており、ファミリーでの使用にも対応している。GTも同じで、計4名が前向き乗車でき(乗車定員は7名)、4名が就寝できる。もちろん二人旅ならダイネットはそのままにしてすぐに就寝できる。
GT Casaのインテリア
今回ピックアップしたモデルの中では、GTは横置き2段ベッドを持つ唯一のモデル。エクステンションウインドウで1800mmの大人用横置き2段ベッドを実現している。
ただしこれは上段ベッドのみで、下段ベッドは1800mmに達していない。その代わり、上段ベッドは1000mmの幅があり、ぎりぎり2名の就寝スペースを確保している。ちなみに下段ベッドは1700x900mm。
後部の横置き2段ベッド
もちろん実際には上下段で分かれて就寝するのだが、ユーザーによっては下段ベッドは窮屈かもしれない。従って、2段ベッドが窮屈な場合は、ダイネットベッド(1900x1200mm)で就寝することになる。
子供がいるファミリーの場合は、子供が2段ベッドで就寝すれば問題ないが、大人2名で使う場合は2段ベッドが自分にとって窮屈でないかを確認すると良いだろう。
GTは横置き2段ベッドでスペース効率の良いレイアウトを持ち、そのため対座ダイネットと多目的ルームも無理なく配置している。ファミリーにも二人旅にも対応できるが、アルコーバ同様、横開き式冷蔵庫やリチウムイオンバッテリーの対応があれば長期旅が快適になるだろう。
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TR540S リラ:RVトラスト
RVトラストは、現在ハイエースベースのキャブコンTR500 C-LHとこのTR540S リラの2モデルをラインアップしており、特にリラは2021年に加わったニューモデル。
リラの2段ベッドは縦置きで、上段は跳ね上げることができる。ダイネットで寛ぐ場合はベッドを跳ね上げておくと、頭上が狭苦しくない。他の縦置き2段ベッドのレイアウトでは、ダイネット時は上段ベッドをシートバックとして使うものが多いが、リラは跳ね上げ式を選んでいる。
TR540S リラのインテリア
リラの特徴は2列目に3人掛けのマルチモードシートを持ち、計5名が前向き乗車でき、5名が就寝できるレイアウトを持つこと。即ち比較的大人数に向いたレイアウトだ。
2列目以降は横座り対座シートになっており、2列目シートを後ろ向きにすると、コの字型ダイネットが形成される。3列目以降をベッド状態にしておくと、子供やペットの遊び場となり、親は2列目シートで見守ることができる。
後部は広いフラットスペースになる
最後部にはギャレーがあり、電子レンジも標準装備されるのでクルマ旅も想定されているようだが、冷蔵庫は上開き式に留まっている。また、広々とした室内を得た代わりに、多目的ルームは持たない。
TR540S リラは二人旅よりもファミリーに向くレイアウトで、セパレートクーラーを標準装備し、リチウムイオンバッテリーにも対応する。また電子レンジも標準装備しているので、ちょっとした調理もできる。
長期旅と言うよりは、ファミリーや仲間で車中泊を伴うイベントなどへのお出かけに向くモデルだ。
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ハピリーレジェント:キャンピングカープラザ東京
キャンピングプラザ東京はアネックスのモデルを主に取り扱う販売店だが、ハピリーレジェントは同社が独自に製作するオリジナルモデル。
同社はカムロードベースの「リバティ52DB」や「リバティ52SP」からNV200バネットベースのバンコン「ファミリーワゴンSS-ER」まで幅広く取り扱っている。
アネックスにはハイエーススーパーロングをベース車にするモデルが存在せず、ハピリーレジェントはそのポジションを埋める存在でもある。
ハピリーレジェントのインテリア
ハピリーレジェントのコンセプトは「華美にあらがう上質さ」。即ち、上品な上質感を大切にしたインテリアで、重量的に不利なリアルウッドは使っていないが、リアルウッドに見間違う質感のパネルを使用し、高品質と軽量化を実現している。
その象徴的な装備が大きなクローゼット。クルマ旅と言えども、レストランや美術館に行くこともあるユーザーのため、それなりの衣服を収納しておくスペースが用意されている。
最後部のトイレルーム
レイアウトは縦置き2段ベッドで就寝前のプライベートな時間を過ごすことができ、最後部には広いトイレルームも用意されている。
ギャレーには横開き式の冷蔵庫はもちろん、電子レンジや収納も十分に用意されており、食器や調理用具を収納しておくことができる。
ハイエンドモデルだけあって、セパレートクーラーとリチウムイオンバッテリーは標準装備されており、快適なクルマ旅を約束してくれる。
ハピリーレジェントは細部に至るまでこだわった創りで上級感のある二人旅を楽しめる。安価ではないが、上質感のある最高級バンコンを求めるユーザーにお勧めのモデルだ。
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ファイブスターセプト:レクビィ
ファイブスターセプトは、前出のカントリークラブと並ぶレクビィのプレミアムグレードモデル。カントリークラブは二人旅にもファミリーにも使えるレイアウトだが、ファイブスターセプトは7名が乗車でき、大人3名+子供2名が就寝できる、ファミリーに対応したレイアウトを持つ。
縦置き2段ベッドと広い対座ダイネットを両立させるため、運転席、助手席のシートバックを利用した後ろ向きシートと前向きの2列目シートとで対座ダイネットを形成する。
助手席のシートバックを利用したダイネット
更に2段ベッドの先端を利用して3列目に前向きシートを形成することができ、これにより、フロントシート2名、2列目シート3名、3列目シート2名の計7名が前向き乗車できる。
2段ベッドの先端を利用した3列目シート
シートをすべて展開すると、ベッドの最前部から最後部までの長さは3,400mmという広いベッドが出現し、上段ベッドと合わせて大人3名+子供2名が就寝できる。
最後部には完全防水されたシャワールームを持ち、オプションで温水シャワーを設置することもできる。もちろんポータブルトイレを置くとトイレルームにもなる。
ギャレーには丸形シンクと40L上開き式冷蔵庫がビルトインされており、また引き出し収納が豊富に用意されている。
ファイブスターセプトは「ファミリー向けバンコンを極めたい」というコンセプト通り、ファミリーで車中泊を伴うお出かけに向くレイアウトだ。
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プラスDD:レクビィ
「プラス」シリーズはレクビィのスタンダードクラスを支える主力ブランドで、スーパーロングから標準ボディハイルーフまで多くのモデルをラインアップしている。
シリーズを共通して用いられている網代(あじろ)仕立ての家具は、落ち着いた中にも高級感のあるインテリアとなっている。
プラスDDのインテリア
プラスDDは、同社のカントリークラブとほぼ同じレイアウトを持っているが、最後部の多目的ルームは防水ではない。
しかし常設の縦置き2段ベッド、49Lの横開き式冷蔵庫や電子レンジを装備できるギャレー、2名対座ながらベッドを展開すると横座りシートになってファミリーでテーブルを囲めるダイネットなど、カントリークラブと同じ使い方ができる。
最後部の多目的ルーム
シャワールームが不要ならカントリークラブと同様に使える、カントリークラブの普及バージョンと言える。
もちろん、エアコンと200Ahのリチウムイオンバッテリーもオプションで選択でき、快適さは上級モデルと変わらない。
プラスDDは長期の二人旅にも最適なモデルだが、下段ベッドとダイネットベッドを連結すると計4名が就寝できるので、ファミリーにも対応できる。カントリークラブ同様、柔軟性のある優れたレイアウトだ。
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ランドティピー:トイファクトリー
ランドティピーは2列目と3列目にマルチモードシートを持ち、7名が前向き乗車できるファミリー向けのレイアウトを持つ。
就寝は4名とされているが、ダイネットサイドにギャレーがあるため、この部分は事実上2名の就寝となる。よって上段ベッドと合わせて大人3名+子供1名と考えると良いだろう。
ランドティピーCasaのインテリア
ランドティピーのレイアウトの特徴は、3列目シートをフラットにすると、後部に広いフラットスペースができること。ここでペットや子供が遊ぶことができる。大人は後ろ向きにした2列目シートで、子供を見守りながら寛ぐことができる。
ランドティピーの上段ベッドは常設ではなく跳ね上げ式になっており、どちらかと言えば簡易的なベッドだ。しかし跳ね上げると室内が広く見え、開放感のある室内になる。前出のTR540Sリラと似たコンセプトだ。
ギャレーはダイネットサイドにあるためそれほど大きくなく、また冷蔵庫は上開き式で電子レンジは想定されていない。オーバーヘッド収納が全くないのも、同社の他のモデルと異なっている。即ち、調理するユーザーには向いていないし、長期旅をするユーザーにも向いていない。
また他目的ルームも無いため、女性や子供がいて車中泊するというケースでは、雨の中や寒い夜に車外に出て遠いトイレに行くことを考えておく必要がある。
大きな荷物を積むことができる
しかしランドティピーの特徴は、最後部のベッドマットを取り外すと、広い荷室ができること。これにより、多くのキャンプ用具などを積むことができる。
ランドティピーはファミリーで1~2泊のお出かけに適している。例えばキャンプ場で、トイレの近くのオートサイトにクルマを置き、車外でバーベキューをするといった使い方だ。
もちろん使い方はユーザー次第だが、全員が前向き乗車でき、多くの荷物を積むことができるので、ファミリーでのアウトドアアクティビティに最適な1台と言える。
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リチ:キャンパーアシスト
キャンパーアシストは、このリチの他、ハイエースワイドミドルベースのバンコン「ホロウ」、タウンエースベースのバンコン「ペコラ」と軽バンコンの「キャメル」をラインアップしている。
リチは同社のフラグシップモデルで、ハイエーススーパーハイルーフ専用モデルだ。そのため天井高が高く圧迫感は全く無く、2段ベッドには理想的な条件となっている。
リチのインテリア
リチはこの縦置き2段ベッドのレイアウトの他に、ハイマウントダブルベッドのレイアウトも選択できる。いずれも右サイドにエクステンションウインドウを架装している。また、後部の全ウインドウはアクリル2重窓となっている。
レイアウトは前部に4名が対座できるダイネットを配置するが、シートはマルチモードシートではなく固定されている。ダイネットは展開すると子供2名が就寝できるベッドになるので、小さな子供連れのファミリーにも対応している。
常設2口コンロのあるギャレー
リチは最高級バンコンのひとつだけあって装備も充実している。例えばギャレーには常設2口コンロが設置され、トイレルームにはカセットトイレが標準装備される。この個室はオーダーで温水シャワールームにすることもできる。
更に家庭用セパレートエアコンが標準装備され、オプションで200Ahのリチウムイオンバッテリーも選択できる。
リチの特徴のひとつに発電機の搭載がある。ホンダ18i発電機を収納できるスペースが用意されており、オプションで燃料はクルマのタンクから引き、車内からのOn/Offも可能だ。発電機が搭載されていることにより、外部電源が無くてもサブバッテリーに充電できる自立型の運用が可能になる。
リチは子供のいるファミリーにも対応できるが、長期の二人旅にも最適なハイエンドモデルだ。特に発電機による自立型システムは、長期旅には心強い装備と言える。
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まとめ
縦置き2段ベッドのレイアウトを持つスーパーロングバンコンでは、大勢向けのレイアウト、小さな子供がいるファミリー向けのレイアウト、どちらかと言えば二人旅に向いたレイアウトに分けられる。
最初のグループにはTR540S リラ、ファイブスターセプト、ランドティピーが含まれ、どのモデルも5名以上が前向き乗車でき就寝できる。
次のグループにはアルコーバ、GT、リチが含まれる。これらは5名乗車ではないが前部に4~5名の対座ダイネットを持ち、2列目シートには2~3名が座れるのでチャイルドシートの装着も可能だ。
最後のグループはファミリーにも使えるが、どちらかと言えば二人旅に向いたモデルだ。ただし、「優雅な二人旅にお勧めのスーパーロングバンコン特集」で紹介した、完全な二人旅仕様ではない。このグループには、カントリークラブ、銀河、ハピリーレジェント、プラスDDが含まれる。
なお、このグルーピングは当方が勝手に行ったもので、ビルダーの思惑と違っているかもしれない。例えば、ファイブスターセプトとアルコーバは似たレイアウトだが、ファイブスターセプトは多人数乗車をコンセプトとしているのに対し、アルコーバは二人旅仕様としている。
また、カントリークラブとプラスDDは中央の通路を埋めて4名就寝を謳っているのに対し、ハピリーレジェントと銀河は3名就寝とし(ダイネットベッドは補助ベッド的な存在)、より二人旅の方に寄っている。
もちろん読者の方々の意見も違っているかもしれないので、参考程度に考えていただきたい。しかし、プライスレンジも含めると、それぞれのモデルが独自のポジションであることが分かる。ぜひ、ご自分の使い方を考えて、最適のモデルを選んでいただきたい。