タイヤ空気圧モニター


キャンピングカーの横転事故が報道される度、キャンピングカーオーナーは心配になることだろう。キャンピングカーは総じて重量級の車両なので、タイヤにかかる負荷は大きい。また一般的に車高が高いので、ひとたびタイヤがバーストしてしまうと、横転し易いのだ。

タイヤのバーストは、空気圧不足が原因であることが多い。空気圧不足のまま高速で走行すると、新品のタイヤでもバーストのリスクが増すし、古いタイヤだと尚更危険だ。従って、タイヤの空気圧は、頻繁にチェックするようにしたい。

しかし、そうは言ってもついつい忘れがちになるし、走行中に何らかの原因で空気圧が低下すれば、いくら走行前にチェックしていても事故につながってしまう危険性がある。

そこで、走行中に常にタイヤの空気圧がモニターできる製品を紹介したい。走行中にどうやって空気圧をモニターするのかと不思議に思われるかもしれないが、実はバルブに仕込んだセンサーで計測した空気圧を無線で運転席のディスプレイに送信するという仕掛けだ。



取り付けはいたって簡単で、バルブの栓をセンサーに変更するだけ。ディスプレイは運転席の見易い位置に取り付ければ良い。センサーは、タイヤのバルブに取り付けるので、極めて小型だ。

これで、走行中でも空気圧が常時ディスプレイされ、万一空気圧が低下したらアラームで知らせてくれる。異物を踏んで徐々に空気圧が低下するような場合は気が付きにくいが、これなら事故になる前に異常に気付くことができる。

さて、キャンピングカーに装着する場合に注意すべきことは、トラックのタイヤのような高い空気圧に対応しているかどうかを確認すること。多くの製品は乗用車用なので、キャンピングカーに対応していない場合が多いのだ。

この手の空気圧モニターシステムは多数発売されているが、お勧めは株式会社プロテクタというメーカーのエアモニシリーズ



この製品はキャンピングカー用と銘打って開発しているので、キャンピングカーには最適で、日本製と言う点からも安心できる。キャブコンやハイエースバンコンなど重量級のモデルには、「エアモニ4」がお勧めだ。新製品で、背面のソーラーパネルで充電するので、電源の配線が不要だ。0〜9.9kgf/cm2までの高い空気圧に対応するので、キャブコンにも対応できる。

また、到達距離が長いので、トレーラーのように運転席とタイヤが離れていても確実に受信できる。


なお、ダブルタイヤや、ヘッド車とトレーラーといった車種ように、エアモニ4【6輪用】も選択できる。(下の写真)


もう一つはやはり同社の「エアモニX」。これはソーラー式ではなく充電池を充電する必要があるが、充電してしまえばコードは不要になる。なお、こちらは測定範囲が0~3.4Bar(0〜50PSI)で「エアモニ4」に比べ軽量モデル用になっている。


キャンピングカーで高速道路を利用する機会が多いなら、空気圧モニターシステムは必需品と言ってよい。
事故を防いでくれる製品だけに、信頼性の高いものを選びたい。