プラス リビンはレクビィが製作する、キャラバン標準幅スーパーロングをベース車にしたバンコンバージョンキャンピングカー。
同社は愛知県瀬戸市に本拠を置くビルダーで、愛知県瀬戸市、神奈川県大和市、京都府京都市に、それぞれ、レクビィ ステーション、レクビィ オスト、レクビィ エストの各直営店を展開している。プラス リビンは、これらの直営店限定モデルとなっている。
プラスシリーズは、同社のロングセラーモデルで、現在、ハイエース標準ボディハイルーフのプラスLV、LV+1と、ハイエーススーパーロングをベース車にしたプラスSL、そして2段ベッドを持つプラスDDがラインアップされている。
プラス リビンはこのプラスシリーズに投入されたニューモデルで、新たに日産キャラバン標準幅スーパーロングをベース車にしている。2026年夏にはワイド幅スーパーロングベースも追加される予定で、このベース車では2段ベッドのレイアウトも予定されている。
(記事中の価格は全て税込です。また装備や仕様に関してはビルダーでカスタマイズ可能な場合もありますので、各ビルダーにお問い合わせください。)
概要
日産キャラバン標準幅スーパーロングをベース車にしたバンコンモデル。4種類のレイアウト、各3種類のシート地、家具の扉色、床のデザインを組み合わせて自分好みのレイアウトとインテリアをコーディネートできる。
レイアウトは後部に多目的ルームの有無、2種類のダイネットのスタイルを選択でき、組み合わせで4種類のレイアウトから選択できる。また、シート地、家具の扉色、床のデザインをそれぞれ3種類から選択できる。
グレードは、ライト、スタンダード、オールシーズンの3種類が用意されており、オールシーズンには家庭用セパレートエアコンが標準装備される。電装系では300Ahのリチウムイオンバッテリーが全てのグレードに標準装備される。
グレード別主要装備
アピールポイント
・広い車内ながら運転しやすいキャラバン標準幅スーパーロングがベース車
・4種類のレイアウトから選択可能
・後部の広い多目的ルーム(多目的ルームありのレイアウト)
・広いダイネットとリクライニング機構(多目的ルームなしのレイアウト)
・プラス1名が前向き乗車できる2列目シート(2名対座ダイネットのレイアウト)
・大勢で対座できるダイネット(多目的ルームなし+横座り対座のレイアウト)
・各3種類のシート地、家具の扉色、床のデザインから選択可能
・300Ahのリチウムイオンバッテリーを標準装備
・家庭用エアコンを標準装備(オールシーズングレード)
ベース車とエクステリア
プラス リビンのエクステリア
ベース車は日産キャラバン標準幅スーパーロング キャンパー特装車。キャンパー特装車なので、カラードバンパーやメッキグリル、UVカット断熱プライバシーガラス、
サイドターンランプ付電動格納式リモコンドアミラー、ヒーター付ドアミラーなどが標準装備される。(ベース車両主要装備はこちら)
また、インテリジェント エマージェンシーブレーキ、運転席/助手席エアバッグ、踏み間違い衝突防止アシスト、標識検知機能などの安全装置も標準装備される。ボディ外側への架装はほとんど無いので、見た目は普通のキャラバンと変わりはない。
エンジンはガソリン 2WDと、ディーゼル 4WDが選択できる。ミッションは全て7AT。
レイアウト
4種類のレイアウト(画像:レクビィ)
後部に多目的ルームのあり/無しと、2種類のダイネットスタイル(2名対座+ベンチシート/横座り対座ベンチシート)の組み合わせで、4種類のレイアウトから選択できる。
ギャレーはすべて共通で、前部に配置されている。乗車定員はいずれも6名、就寝定員は、同3名となっている。なお、2名対座+ベンチシートのレイアウトでは、2列目に単座のマルチモードシートを採用しており、前向きにすると運転席、助手席に加えもう1名が前向き乗車できる。
インテリア
インテリアの一例(レイアウトは多目的ルームあり+横座り対座ダイネット)
インテリアカラーは、各3種類の、シート地、家具の扉色、床のデザインから組み合わせることができる。(上の写真は全てブラウンを選択した例)テーブル面やギャレーの天板、多目的ルームとの仕切り、扉以外の家具色は全車共通となっている。
照明は、デザインボードにメインライトとスポットライトを埋め込んだもので、調光が可能。カーテンが標準装備される。
ダイネット
ダイネットは、2名対座+ベンチシートスタイルと、横座りベンチシート対座スタイルの2種類から選択できる。
2名対座+ベンチシートスタイルのダイネット
2名対座とベンチシートのダイネットは、同社のプラスLV+1、ソラン/ソランハイルーフ、イゾラなどで使用されているおなじみのスタイル。2列目の単座シートはマルチモードシートで、前向きにすることもできる。
これにより、プラス1名が前向き乗車できるようになり、普段は2名で使用するが、たまにもう1名乗車するといった場合に有用なレイアウトだ。レッグレストモードにもできるので、二人乗車時でもこのシートに座るユーザーも多い。
横座り対座ベンチシートスタイルのダイネット
横座りベンチシート対座ダイネットは、両サイドにロングベンチシートを対座させたスタイルのダイネットで、大勢で対座して団欒するのに適している。二人旅でも、広々としたダイネットはストレスが溜まりにくい。
多目的ルーム無しのレイアウトでは、後部に多段階のリクライニング機構があり、足を投げ出して寛ぐことができる。ベッドモードでリクライニングし、寛いだ後そのまま就寝するといった使い方もできる。
ベッド
多目的ルーム無しのレイアウトのベッド
多目的ルームが無いレイアウトの場合、ベッドサイズは2350x1500mmの大きさで広々感が魅力。1500mmの幅は、家庭用ではレギュラーダブルベッドとクィーンサイズベッドの幅の中間で、3名が就寝できる。
身長方向は2350mmで十分長く、長身のユーザーでも足がつかえることは無い。
多目的ルームありのレイアウトのベッド
多目的ルームがある場合、ベッドサイズは1830x15600mmの大きさになる。幅方向は同じで身長方向は短くなるが、1800mm以上あるので一般的な身長のユーザーなら窮屈感は無いだろう。
ギャレー
L字型のギャレーキャビネット
ギャレーキャビネットは前部にあり、全てのレイアウトで同じ形状となっている。広いL字型の天板で、エントランス側には深い円形のシンクとフォーセットが設置されている。天板の中央は跳ね上げ式になっており、運転席、助手席と後部の行き来が楽にできる。
シンクの下の各16L給排水タンク
シンクの下には各16Lの給排水タンクが収納されている。車外から直接タンクを出し入れできるので大変便利だ。
冷蔵庫/電子レンジ
49L横開き式冷蔵庫が標準装備される
冷蔵庫は49L横開き式が全グレードに標準装備される。冷凍室もあるので、製氷や冷凍食品の保冷と、飲み物や食品の保冷が同時にできる。エントランスの向かいにあるので、スーパーで買った食品を冷蔵庫に入れる場合などは楽にできる。
電子レンジはライト以外に標準装備
家庭用の100V仕様の電子レンジがスタンダードとオールシーズングレードに標準装備される。ライトグレードはオプションで選択できる。
多目的ルーム
多目的ルーム
多目的ルームありのレイアウトでは、最後部にドアで仕切られた完全な個室が設置される。ラップ式トイレやポータブルトイレを置いて、トイレルームとすることも可能。雨の日や寒い夜に車外に出る必要がなくなる。
収納
オーバーヘッド収納
ハイルーフを生かして、ダイネットの上部両側にオーバーヘッド収納が設置されている。高さ、奥行きともに十分で、多くの荷物を収納できる。
最後部のラゲッジスペース(多目的ルーム無しのレイアウト)
多目的ルーム無しのレイアウトでは、最後部のリクライニングを垂直に立てると、最後部に広いラゲッジスペースが出現する。背の高い荷物も積み込むことができる。
シューズボックス
エントランスの横にはシューズボックスが用意されている。2~3名の靴を収納できる。
空調
家庭用エアコンはオールシーズングレードに標準装備
家庭用エアコン(ダイキン リソラ)がオールシーズングレードに標準装備される。なお、ライトやスタンダードにはオプション設定されていない。即ち、エアコンを設置したい場合は、オールシーズングレードを選択する必要がある。
FFヒーターはスタンダードとオールシーズングレードに標準装備される。マックスファンベンチレーターは全グレードに標準装備される。
テレビ/ナビ
テレビはオプション設定されていないが、近年ではタブレットやスマートフォンで自宅のチューナーをリモートで見ることができるため、こちらの方が自由度があってお勧めだ。また、ナビシステムもオプションリストには無いが好みのものを設置できるだろう。
電装系
サブバッテリーは、300Ahのリチウムイオンバッテリーが全グレードに標準装備される。走行充電は40Aが標準装備。外部100V電源入力とチャージャーは、50Aがこれも全グレードに標準装備される。
インバーターは2000W正弦波がスタンダードとオールシーズングレードに標準装備。ライトにはオプションで装着できる。310Wソーラーシステムも同様だ。
価格(2026年2月現在:千円台切り上げ:税込)
ガソリン2WDとディーゼル4WDの順にそれぞれ、ライトは660万円~、757万円~、スタンダードは726万円~、823万円~、オールシーズンは803万円~、900万円~となっている。
オールシーズンは装備が充実しているため、追加で付けておきたい必需オプションは無い。(ナビ関連は除く)価格表とオプションリストはこちら。
他モデル
キャラバン標準幅スーパーロングをベース車にして、プラス リビンと似たレイアウトを持つモデルは、真っ先にレクビィのイゾラ(937万円~:ガソリン2WD)が思いつく。イゾラのレイアウトは、プラス リビンの多目的ルームあり+2名対座ダイネットの組み合わせとほぼ同じだ。
イゾラはプラス リビンのようにレイアウトやインテリアを選択することはできないが、、後部に完全防水されたシャワールームを持つ。オプションの温水装置で温水シャワーも使うことができるのが特徴。その意味では、イゾラはプラス
リビンの上位モデルのような位置付けに思える。
他社モデルでは、日産ピーズフィールドクラフトのブリランテ(917万円~:ガソリン2WD)がある。これはレクビィが製造して日産ピーズフィールドクラフトが販売するモデルだ。これも多目的ルームあり+2名対座ダイネットのレイアウトでイゾラに似ているが、ギャレーは後部の多目的ルーム内にある。
OMCのバースとキャラバン銀河も、キャラバン標準幅スーパーロングがベース車だ。これらも「多目的ルームあり+2名対座ダイネット」のレイアウトだが、バースは温水シャワー、キャラバン銀河は縦置き2段ベッドを持つのが特徴となっている。
まとめ
従来レイアウトやインテリアカラーが選択できるのはユーザーにとっては嬉しいことだが、ビルダーにとっては効率が悪く、価格も高くなりがちだった。プラス
リビンは、大手ビルダーのモデルで選択の自由度が高くなったという点で新しい。
グレードも3段階用意されており、シンプルで低価格な設定があるのも手が出しやすい。ただし、クーラーやエアコンが標準装備されているモデルが一般的になりつつある中、エアコンなしのグレードがどの程度必要とされるのか興味深い面もある。
また、エアコンが搭載されていないグレードまで300Ahのリチウムイオンバッテリーが必要かは疑問に感じる点ではある。これらは安価なディープサイクルバッテリーでも良かったのかもしれない。しかしほとんどのユーザーはオールシーズングレードを選ぶと思われるがいかがだろうか。
しかしいずれにしても、プラス リビン、イゾラ、ブリランテとキャラバンベースの選択肢が充実してきたのは、ユーザーにとってメリットと言える。その中でもプラス
リビンは充実した装備と高いクオリティながら比較的手頃な価格というのも魅力的だ。
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