ラミータはネストツールズが製作する、ハイエーススーパーロングをベース車に使用したバン・コンバージョンキャンピングカー。
同社は埼玉県入間市に本拠を置くビルダーで、ハイエーススーパーロングベースが2モデルと、タウンエースベースのノルンの3モデルをラインアップしている。フルオーダーも受け付けているユニークなビルダーだ。
ラミータは2018年に発売されたロングセラーで、同社の代表的なモデル。フルオーダーも可能な同社なので、ラミータをベースにしてユーザー好みの使用に仕立てることも可能だ。
(記事中の価格は全て税込です。また装備や仕様に関してはビルダーでカスタマイズ可能な場合もありますので、各ビルダーにお問い合わせください。)
概要
トヨタハイエーススーパーロングをベース車にするバンコンモデル。2列目に2名掛けのマルチモードシートと、後部に縦置き2段ベッドのレイアウトを持つ。
横開き式冷凍冷蔵庫と電子レンジを標準装備し、家庭用エアコンと200Ahのリチウムイオンバッテリーも搭載可能なため、ファミリーでのクルマ旅にも適している。
同社はフルオーダーも受け付けているため、細部の変更やインテリアの変更も比較的柔軟に行うことができるのもアドバンテージポイントになっている。価格面も魅力的だ。
アピールポイント
・広い室内のハイエーススーパーロングをベース車に使用
・2列目に3名掛けのマルチモードシートで6名が前向き乗車できる
・常設の縦置き2段ベッド
・横開き式冷凍冷蔵庫と電子レンジを標準装備
・多目的ルームはトイレルームとしても使用可能
・柔軟なレイアウト変更とインテリア変更
ベース車とエクステリア
ラミータのエクステリア
ベース車はハイエーススーパーロング、キャンパー特装車。特装車なので、ボディ同色バンパーやメッキグリル、オートエアコンやコンソールボックスなど、上級の装備が付く。
ガソリンとディーゼルが選択でき、それぞれ2WDと4WDが選択できる。
レイアウト
ラミータのレイアウト
2列目に3名掛けのマルチモードシートを設置。3列目に単座の前向きの固定シートが設置されている。2列目シートを前向きにすると、運転席、助手席を合わせて6名が前向き乗車できる。
後部にはギャレー、縦置き常設2段ベッド、そして最後部には多目的ルームが配置されている。縦置き2段ベッドは他社からも多数発売されているが、左側に設置されているモデルは少ない。
同社はフルオーダーも可能な自由度の高いビルダーなので、このレイアウトを参考にして多少の変更も可能だろう。
インテリア
ラミータのインテリア
展示車は明るい木目の家具とグレーのシート地の組み合わせだったが、これらは豊富なサンプルから自由に選択できる。自分だけのカラーコーディネートが可能だ。
展示車の照明は写真のように極めてシンプルなものだったが、これもいろいろとアレンジできるだろう。
ダイネット
対座ダイネット
2列目のシートを後ろ向きにすると、3列目の固定シートとで4名の対座ダイネットになる。
2段ベッドはロングシートになる
さらに、上段ベッドを下段ベッドの背もたれにすると、下段ベッドがロングシートになり、2名が乗車できる。従って、乗車人数は8名となっている。
ベッド
縦置き2段ベッド
縦置き2段ベッドは、上段が、1840x650mm、下段が、1900x700mmの大きさ。大人が各段に1名就寝できる。特に下段ベッドは1900mmの長さがあるので長身のユーザーでも窮屈感は無い。縦置きベッドの優位点だ。
ダイネットベッド
ダイネットを展開したベッドサイズは、1840x1200mmの大きさ。足元はキャビネットのため多少狭くなって1050mmの幅になっている。1200mmの幅は、家庭用ではセミダブルベッドの幅に相当する。
ギャレー
ギャレーセクション
ギャレーはダイネットと多目的ルームに挟まれたスペースに配置されているが、キャビネットの前には立って調理することができるスペースが確保されている。
天板にはシンクとフォーセットが設置されているが、シンクにはガラス蓋が無いタイプを採用している。調理面もあるので、コンロを置いて調理することも可能だ。
シンクの下の給排水タンク
シンクの下には各12Lの給排水タンクが収納されている。エントランスから遠いのでタンクの出し入れには多少苦労するかもしれない。むしろ、多目的ルームの扉を開けてリアゲートから出し入れした方が楽かもしれない。であれば、扉の開く方向は右側の方が良いだろう。
冷蔵庫/電子レンジ
40L横開き式冷蔵庫が標準装備される
冷蔵庫は40L横開き式が標準装備される。冷凍室もあるので、製氷や冷凍食品の保冷と、飲み物や食品の冷蔵が同時にできる。これもやはりエントランスから遠いので食品の出し入れが多少面倒かもしれない。
電子レンジも標準装備される
家庭用の100V仕様の電子レンジが標準装備される。インバーターはオプションなので、外部電源が無いところで電子レンジを使いたい場合は、オプションの1700W正弦波インバーターを設置する必要がある。
電子レンジはエントランス横のキャビネットに収納されているが、ギャレーから遠いのであまり適切な位置ではない。かと言って反対側に向けるとベッドがあるのでこちらも適切ではない。ギャレーまわりにも適切なスペースが無いので、この位置しかなさそうだ。
多目的ルーム
トイレルームとして使える多目的ルーム
最後部の多目的ルームはドアで仕切られており、完全な個室として使える。ポータブルトイレやラップ式トイレを置いて、トイレルームとすることも可能。雨の日や寒い夜に車外に出る必要がなくなる。
収納
ダイネット上部のオーバーヘッド収納
ダイネット上部に2連のオーバーヘッド収納が設置されているがオーバーヘッド収納はここだけ。2段ベッドのレイアウトはオーバーヘッド収納が少ないのが短所ではある。
下段ベッド下の収納
下段のベッドの下は大きな収納になっている。重いシートを持ち上げる必要があるのでアクセス性は良くないが、容量は大きいので車内の整頓には役に立つ。この収納はリアゲートを開けて後部からもアクセスできる。
エントランス横のシューズボックス
エントランス横にはシューズボックスが用意されている。2段の収納力の大きいシーズボックスだ。
空調
ギャレー上部に設置された家庭用エアコン(OP)
家庭用エアコンがオプションで用意されており、選択するとギャレーキャビネットの上部に室内機が設置される。
家庭用エアコンは200Ahリチウムイオンバッテリー、1700W正弦波インバーターとセットになっている。暖房はFFヒーターがオプションで設置できる。マックスファンベンチレーターは標準装備される。
テレビ/ナビ
19型のテレビモニターがオプションで用意されている。エントランス横のキャビネットに設置される。またナビもオプションで用意されている。もちろん好みのナビを取り付けることは可能だ。
電装系
標準では、105Ahのディープサイクルバッテリーが1個と走行充電、それに外部100V電源入力が装備されている。 リチウムイオンバッテリーは200Ahが単独のオプションでも用意されている。また、外部電源用チャージャー、450Wと1700W正弦波インバーターもオプション。200Wソーラーシステムもオプションで設置できる。
価格(2025年12月現在:千円台切り上げ:税込)
ガソリン2WDは608万円~、4WDは647万円~、ディーゼル2WDは669万円~、ディーゼル4WDは700万円~となっている。
付けておきたい必需オプションは、家庭用エアコンセット(1,095,000円:200Ahリチウムイオンバッテリーと1700Wインバーター含む)、FFヒーター(253,000円)が挙げられる。(ナビ関連は除く)また、できれば200Wソーラーシステム(211,000円)も付けておきたい。
他モデル
ハイエーススーパーロングをベース車にするモデルで、ラミータと同じレイアウトのモデルは他にない。2列目に2~3人掛けのマルチモードシートを持ち、縦置き2段ベッドを持つモデルは、カトーモーターのブルームーンEX(715万円~)とレクビィのファイブスターセプト(946万円~)が挙げられる。
いずれも縦置き2段ベッドは右サイドに設置されており、ブルームーンEXは各段がセミダブルベッドサイズに拡張できる。ファイブスターセプトはオプションで温水シャワーが設置できるのが特徴。
まとめ
ラミータは6名が前向き乗車でき、4名が就寝でき、横開き式冷凍冷蔵庫や電子レンジが標準装備で、トイレルームもあり、家庭用エアコンとリチウムイオンバッテリーも装備できるので、ファミリーでクルマ旅をするには最適な1台だ。
もちろん2名での使用も可能だが、2名の使用がメインなら、やはり縦置き2段ベッドを持つレクビィのカントリークラブやキャンピングカープラザ東京のハピリーレジェントに代表されるレイアウトの方をお勧めする。
ラミータの特徴はレイアウトやインテリアを自分好みにアレンジできる自由度の高さだ。多くのビルダーは生産性の向上を理由に、決められたレイアウトやインテリアのみ可能な場合が多い。
ラミータのもう一つのアピールポイントは価格だろう。家庭用エアコンセット、FFヒーター等必需オプションを加えても750万円前後に収まる。ブルームーンEXでは900万円をはるかに超えるし、ファイブスターセプトでは950万円近くになる。
もちろん高級感ではこれら2モデルに及ばないが、特別貧弱なものではない。また、照明などで高級感を持たそうと思えばカスタマイズすれば可能だろう。
あえてラミータの短所を挙げておくと、収納の少なさがある。特にキャンプ用具のような大きな荷物を積むスペースが無いことが挙げられる。ただしこれは2段ベッドを持つモデル全般に言えることだ。
もう一つは電子レンジの位置と給排水タンクの出し入れのし難さ。電子レンジはギャレーから遠い位置で使い難い。しかしこれも解決策はない。現状でうまく使っていくしかないだろう。
しかし、これらの短所を差し引いてもラミータが魅力あるモデルには違いない。非常にコストパフォーマンスの良いモデルとしてお勧めできる。
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