ランドホームデュカトはRVランドが製作する、デュカトL3H2をベース車にしたバン・コンバージョンキャンピングカー。
同社は茨城県常総市を本拠にするビルダーで、他ビルダーのモデルや中古車の販売に加え、同社のオリジナルモデルも製作している。オリジナルモデルはバスコンからハイエース、タウンエースをベース車にしたモデル、そしてデュカトをベース車にしたバンコンモデルも多数ラインアップしている。
ベース車のデュカトは正規に輸入されるようになった日本向けモデルで、ルームやタイムレストラベルを皮切りに、5モデルがラインアップされている。ランドホームデュカトは、2026年に発表されたニューモデルで、同社のバスコンランドホームコースターのレイアウトをデュカトに展開している。
(記事中の価格は全て税込です。また装備や仕様に関してはビルダーでカスタマイズ可能な場合もありますので、各ビルダーにお問い合わせください。)
概要
正規輸入のフィアット デュカトをベース車にした、バンコンキャンピングカー。6m近い全長のL3H2を採用している。日本向け仕様のため、右ハンドル、左側エントランスとなっている。
レイアウトは運転席、助手席を反転させて2列目の単座シート(マッサージチェアを採用)と対座するフロントダイネットと、後部に横座り対座のリビングスタイルのセカンドダイネットを配置する。
このセカンドダイネットは展開してキングサイズのベッドになる。中央にはギャレーと多目的ルームを配置。多目的ルームはラップ式トイレやポータブルトイレを置いてトイレルームにすることもできる。
空調は家庭用エアコンと給湯器兼FFヒーターを標準装備。500Ahのリチウムイオンバッテリーも標準装備される。乗車定員は7名だが、就寝定員は3名とされており、二人旅やペットとの旅行を想定している。
アピールポイント
・余裕のある全長のデュカトL3H2をベース車に採用
・後部にセカンドダイネットを設置
・セカンドダイネットを展開する広いベッド
・2列目にマッサージチェアを標準装備
・温水が使えるギャレー
・家庭用エアコンを標準装備
・500Ahの大容量リチウムイオンバッテリーを標準装備
ベース車とエクステリア
ランドホームデュカトのエクステリア
ベース車は正規輸入のフィアット デュカトL3H2。全長は5995ミリで6m近くになる。また全幅は2100ミリ。FF 2WD、9ATのみ選択できる。ボディカラーは標準のホワイトの他、オプションでその他5色が選択できる。
レイアウト
ランドホームデュカトのレイアウト(写真:RVランド)
前部にフロントダイネット、中央にギャレーと多目的ルーム、後部にセカンドダイネットのレイアウト。前後に動線が通り、車内の移動がスムース。二人旅を想定した余裕のあるレイアウトとなっている。
インテリア
豪華なインテリア
落ち着いた色調を基調とした高級感のあるデザイン。 従来のランドホームシリーズで培われた「上質な室内空間」というコンセプトを継承しており、家具や内装の仕上げには細部までこだわりが感じられる。
家具はシンプルで落ち着いたデザインでまとめられ、洗練された雰囲気が演出されている。長時間車内で過ごしても快適で、居心地のよい空間となっている。
室内の照明はラインLEDと家具周辺に配置された間接照明によって柔らかな光で室内を照らす。雰囲気を重視した照明により、夜間でも落ち着いたリビング空間を演出する。
ダイネット
フロントダイネット
フロントダイネットは、運転席と助手席を反転して後ろ向きにしたシートと、2列目のマッサージチェアを対面し、3名でテーブルを囲むことができる。運転席と助手席は座ったまま回転させることができ、簡単に反転させて休憩することができる。
テーブルは折り返して面積を拡張することができる。2列目にはマッサージチェアが標準装備されており、旅の疲れを癒す。なお、このシートにもシートベルトが備わっているので、移動中も使用することができる。
キャンピングカーにマッサージチェアを設置するアイデアは以前にもあったが、ディープサイクルサブバッテリーでの長時間仕様は難しかった。ランドホームデュカトでは大容量のリチウムイオンバッテリーにより可能としている。
後部のセカンドダイネット
後部にはコの字型のセカンドダイネットがある。横座り対座で6名程度がゆったりと座ることができる。2名ならそれぞれ足を伸ばして寛ぐこともできる。テーブルは広げて拡張することができる。
セカンドダイネットがあるため、ゲストを招いての団欒や、二人旅ならフロントダイネットと別れて使用し、プライベートなスペースで過ごすことができる。セカンドダイネットは展開するとベッドになる。
ベッド
後部のベッド(写真:RVランド)
セカンドダイネットを展開すると、1820x1800mmのベッドになる。1800mmは家庭用ではキングサイズのベッド幅に相当し、大人が3名就寝できる。ベッド展開は、シートバックを中央に移動するだけで完了する。
ギャレー
ギャレーセクション
ギャレーにはシンクとフォーセットが設置されている。広い調理スペースが使いやすそうだ。また、温水ボイラーも標準装備されているので、温水を使うことも可能だ。ただし、常設のコンロは無く、カセットコンロやIHコンロをいちいちセットする必要がある。このクラスなら常設コンロが欲しいところだ。
ギャレー上部の収納
ギャレー上部にはオーバーヘッド収納が設置されている。比較的スリムな作りなので大容量ではないが、小さな食器や調味料などを収納しておくことができる。
冷蔵庫/電子レンジ
69L両開き式冷蔵庫が標準装備される
冷蔵庫は69L両開き式が標準装備される。両開きなので、車内からも車外からもアクセスしやすい。。冷凍室もあるので、製氷や冷凍食品の保冷と、飲み物や食品の保冷が同時にできる。エントランスの向かいにあるので、スーパーで買った食品を冷蔵庫に入れる場合などは楽にできる。
電子レンジも標準装備される
家庭用の100V仕様の電子レンジが標準装備される。ギャレーキャビネットに収納されており、低い位置なので少し使い難いかもしれない。電子レンジの下に引き出し収納が設置されている。
多目的ルーム
多目的ルーム(トイレはオプション)
多目的ルームにはラップ式トイレやポータブルトイレを置いてトイレルームにすることもできる。FFヒーターの吹き出し口も用意されているので、寒い季節も快適に使用できる。
ただし、温水シャワー設備のオプションは用意されてらず、温水装置が標準装備なので残念な気がする。温水シャワーを必要とするユーザーは少ないかもしれないが、オプションであればユーザーが選択することができるのだが。
収納
オーバーヘッド収納収納
ベッドルーム両側にオーバーヘッド収納が設置されている。取っ手の無いすっきりとしたデザインが特徴。プッシュすると開き、押し込むとロックされる。薄い寝具や衣類などを収納しておけるだろう。
ベッド下収納
後部のベッドの下は収納になっており、リアゲートを開けて車外から直接荷物を積み込むことができる。奥のボックスはエアコンの室外機で、縦位置に設置されている。
空調
家庭用エアコンを標準装備(写真:RVランド)
家庭用エアコンが標準装備される。室内機は化粧板でカバーされているため、インテリアにうまくなじんでいる。室外機は縦位置で後部に設置されている。(ベッド下収納の写真参照)室外機を横位置で設置するケースが多いが、ランドホームデュカトでは本来のスタイルで設置することで信頼性を確保している。
ヒーターはトルマ製のFFヒーター兼温水ボイラーが設置されており、ギャレーで温水を使うことができる。マックスファンは2か所に標準装備される。
テレビ/ナビ
テレビ本体のオプション設定は無いが、設置は可能だろう。ナビはデュカトに標準装備されている。
電装系
500Ahのリチウムイオンバッテリーが標準装備される。大容量なのでエアコンや電子レンジなどを実用的に使用できる。その他の電装系では、走行充電、外部100V電源入力とチャージャー、1500W正弦波インバーターも標準装備される。
ソーラーシステムは200W、400W、600Wがオプションで選択できる。
価格(2026年3月現在:千円台切り上げ:税込)
ディーゼル2WD / 9ATのみ選択でき、1529万円~となっている。
標準装備が充実しているため、付けておきたい必需オプションは無い(ナビ関連は除く)が、できればソーラーシステムは付けておくと自然に充電されているので便利だ。(600E:296,400円)
他モデル
デュカトベースで二人旅を想定したモデルは多数あるが、リビングダイネットを持つモデルは、例えばRVランドのデュカト ラウンジ(1254万円~)がある。これは、セカンドダイネットではないが、前部は広いワーキングスペースになっている。
もう一つはナッツRVのフォルトナ TypeM(1055万円~)が挙げられる。これは、L2H2のベース車だが、ランドホームデュカト同様、前部に対座ダイネット、後部にリビングスタイルのセカンドダイネットを持つ。
フォルトナは前部のダイネットは4名でテーブルを囲め、後部はオプションの電動上段ベッドを設置すると4名が就寝できる2段ベッドになる。家庭用エアコンと200Ahのリチウムイオンバッテリーが標準装備され、最大400Ahに増設できる。オプションで温水シャワーも可能だ。
まとめ
ランドホーム デュカトは、同社のランドホームコースターのコンセプトを受け継ぎ、ゆったりとした室内空間、高級感のあるインテリア、快適装備により、二人旅やペットとの旅などに適したキャンピングカーとなっている。
L3H2の余裕あるボディサイズを二人で使用することを想定したフラグシップモデルだが、それだけに、常設コンロの無いギャレーと、温水ボイラーを持ちながら温水シャワーがオプション設定されていない点は残念なところではある。
もちろん調理をしないユーザーや温水シャワーは必要としないユーザーにとっては全く問題ではなく、理想的な二人旅仕様車であることは間違いない。
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