2022年にフィアット デュカトが正式に輸入されることになり、2023年ジャパンキャンピングカーショーでは、複数の国内ビルダーがニューモデルを発表しました。
●ボディタイプ
国内に輸入されるボディサイズは、以下の3種類。(単位はmm)
L2H2:全長5,410、全幅2,050、全高2,525
L3H2:全長5,995、全幅2,050、全高2,525
L3H3:全長5,995、全幅2,050、全高2,765
最も小型のL2H2とハイエーススーパーハイルーフと比べても、30mm長く、170mm幅広く、45mm高いボディサイズです。また、室内高は50mm高くなります。
L2H2
L2H2サイズを採用したナッツRVのフォルトナ
日本に輸入される最も小型のサイズで、国産モデルでは最も多く使われると思われます。それでもハイエーススーパーロング、スーパーハイルーフよりも大きく、国産モデルでは最大級のベース車になります。
日本向けのモデルはもちろん右ハンドル、左エントランスです。デュカトベースの輸入モデルは以前から輸入されていましたが、一部を除き右エントランスでした。車道で降車する場合は危険性もありましたので、左エントランスは国産モデルの大きなアドバンテージになります。
L3H2
L3H2を採用したトイファクトリーのダヴィンチ6.0
全長はL2H2よりも長くなりますが、6m未満に抑えられているので、フェリー料金などがL2H2と同じで済む場合もあります
L3H3
現在、国産モデルでは存在しませんが、H2でも室内高が1900mmありますので、それ以上の室内高はあまり重要ではないでしょう。
エンジン
日本に輸入されるデュカトは、全て直列4気筒、MultiJet3ディーゼル、インタークーラー付ターボ、2,184ccのエンジンが搭載され、180
hp/3,500rpmを発生します。なお、本国では同じ2.2Lエンジンでも140hpや160hpもラインアップされており、エンジンのアップグレードがオプションで設定されているキャンピングカーもあります。
その他
ミッションは全て9ATです。FF2WDのみで4WDは存在しません。この点は、雪が多い地域もある日本では、大きな問題点と言えるかもしれません。
デュカトの架装前のベース車
また、架装前のベース車ではハイエースでは存在するトリムが無く、鉄板がむき出しになっていますので、十分な断熱架装が求められます。