チャーミースペースは、オートショップアズマが製作する、トヨタタウンエースバンをベース車に使用したバンコンキャンピングカー。
同社は埼玉県越谷市に本拠を置くビルダーで、軽キャブコンとタウンエースベースのキャブコンをラインアップする、軽キャブコンとコンパクトキャブコンの専門ビルダー。チャーミースペースは同社のラインアップにバンコンモデルが加わることになる。
(記事中の価格は全て税込です。また装備や仕様に関してはビルダーでカスタマイズ可能な場合もありますので、各ビルダーにお問い合わせください。)
概要
トヨタタウンエースをベース車にするバンコンキャンピングカー。2列目に3名掛けのマルチモードシートを配置し、5名が前向き乗車できるので、日常用途にも使用できる。
広いギャレーが設置されている一方、冷蔵庫や電子レンジのオプションは設定されておらず、クルマ旅というより、日常用途で使用しながら、休日は近場で短期の使用に適している。
車載用セパレートクーラーがオプションで用意されているため、暑い夏場も快適な車内が期待できる。ただし、リチウムイオンバッテリーはオプション設定されていないので、長時間クーラーを使用したい場合は外部電源が必要になる。
アピールポイント
・コンパクトな車体サイズで運転しやすい
・5名が前向き乗車可能で、日常用途にも対応
・L字型のダイネットで広い車内
・車載用セパレートクーラー設置可能
ベース車とエクステリア
チャーミースペースのエクステリア
ベース車はトヨタタウンエースバンGL。GLグレードなので、ボディ同色バンパーやプライバシーガラス、運転席、助手席パワーウインドウ等が標準装備される。(装備一覧表はこちら)
2WD/4ATと4WD/4ATが選択できる。ボディ外側への架装は無いので、ノーマルのタウンエースバンと見た目は変わらない。オプションでハーフペイントができ、カラーの選択もできる。アルミホイールもオプションで用意されている。
インテリア
チャーミースペースのインテリア
展示車は鮮やかなブルーのシートとアイボリーの家具の組み合わせだったが、シートカラーや家具色は選択することができる。照明はインテリアボードにLEDライトを仕込んだもので高級感を出している。
レイアウト
2列目に3名掛けのマルチモードシートを配置。前向きにすると5名が前向き乗車できる。また、後ろ向きにすると、後部のベンチシートとでL字型のダイネットを形成する。
このダイネットの特徴は、見た目に開放感があり、5名程度でテーブルを囲めること。ゲストを招いて談笑するといった場合にも対応できる。
ダイネット
L字型ダイネット
L字型のダイネットにはそれほど大きくは無いがテーブルが用意されており、2名なら食事をすることも可能だ。テーブルを取り外してベンチシートをベッドモードにすると、2列目シートをリクライニングして足を伸ばして寛ぐことができる。
ベッド
ダイネットを展開したベッド
シートを全てフラットにすると、2050x1200mmのベッドになり、2名が就寝できる。ただし、足元はギャレーキャビネットがあるので、1000mmの幅になり2名の場合は多少窮屈感を感じる。1200mmの幅は、家庭用ではセミダブルベッドの幅に相当する。
ギャレー
ギャレーセクション
ギャレーキャビネットは左側に設置されており、天板にはシンクとシャワーフォーセット、それにポータブルカセットコンロが標準装備される。
コンロは常設されており、使用したいときにすぐに使用できる。このクラスではコンロが常設されているモデルは非常に少なく、これらはカセットコンロを使用する度にセットする実用がある。チャーミースペースの利点だ。
シンクの下の給排水タンク
シンクの下には各10Lの給排水タンクが収納されている。リアゲートを開けると車外から直接出し入れできるので、大変便利だ。
ギャレーキャビネットの収納
ギャレーキャビネットには収納も用意されている。食器や調理用具を収納しておくのに便利だ。
冷蔵庫/電子レンジ
チャーミースペースに冷蔵庫と電子レンジは用意されていない。冷蔵庫は、ポータブル冷蔵庫を必要に応じて持ち込むと良いだろう。しかし、電子レンジはともかく、冷蔵庫は多くの場合必要と思われるので、冷蔵庫のオプション設定が望まれる。
収納
ギャレーキャビネット下の収納
残念ながら収納は多くない。ギャレーキャビネットの下に小さな収納があるが、これと先の収納以外、収納は無い。ただし、ベッドモードにした場合、通路部分は収納スペースとして使用できる。あとは、運転席と助手席に荷物を移動するしかない。
空調
車載用セパレートクーラー(OP)
車載用セパレートクーラーがオプションで設置できる。室内機は最後部に前向きに取り付けられるので室内全体に冷気が行き渡りやすい。室内機は比較的薄型で、スマートに取り付けられている。
ただし、リチウムイオンバッテリーはオプション設定されていないので、ディープサイクルバッテリーで駆動することになる。ディープサイクルバッテリーは増設も可能でクーラーを運転できないことは無いが、長時間使用する場合は外部100V電源が必要になるだろう。
また、ディープサイクルバッテリーは大電力を連続的に取り出すような用途には向いていないため経年劣化も進み、2~3年で交換が必要になる。やはり、リチウムイオンバッテリーはオプション設定して欲しいところだ。
テレビ/ナビ
DVD付きの19型のテレビモニターがオプションで用意されている。またナビもオプションで用意されている。もちろん好みのナビを取り付けることは可能だ。
電装系
標準では、105Ahのディープサイクルバッテリーが1個と走行充電、それに外部100V電源入力が装備されている。 外部電源入力のチャージャー、1500W正弦波インバーターはオプション。ソーラーシステムはオプションリストに無いが設置できるだろう。
価格(2025年8月現在:千円台切り上げ:税込)
2WDは371万円~、4WDは372万円~となっている。
付けておきたい必需オプションは、外部電源入力のチャージャー(価格不明)、1500W正弦波インバーター(143,000円)、FFヒーター(253,000円)が挙げられる。(ナビ関連は除く)また、クーラー(385,000円)は今やほぼ必需装備だ。高額ではあるが付けておきたい。
他モデル
タウンエースバンをベース車にしているバンコンモデルは非常に多く存在する。2列目にマルチモードシートを持つモデルをいくつか挙げると、キャンパー鹿児島のリベロCS(414万円~:GL)、パパビルドの ファヴォライトボックススクエア(431万円~:GL)、リンエイプロダクトの、コンパクトバカンチェス T MoMo(価格不明)、カトーモーターのスイープ(437万円~:GL)、フロットモビールのシュピーレン(価格不明)、stage21のリゾートデュオ ルクシオプロⅢ(542万円~:GL)、レクビィのコットA/C仕様(588万円~:GL)等がある。(すべてクーラーを標準装備もしくは装備可能)
このうち、リベロCS、リゾートデュオ ルクシオプロⅢ、コットA/C仕様はクーラーとリチウムイオンバッテリーを含んだ価格だ。また、リベロCS以外は冷蔵庫や電子レンジを搭載でき、比較的装備が充実している。即ち、リベロCSが最もチャーミースペースに近いコンセプトだ。
まとめ
チャーミースペースはシンプルな装備が特徴で、価格も安価だ。ただし、クーラーを装備すると400万円を超える。冷蔵庫や電子レンジがオプション設定されていないのでクルマ旅ではなく、1泊程度の小旅行やイベント、登山の前泊、簡単なキャンプなど短距離・短期間の使用が適している。
ファーストカーとしての使用がメインで、いざという時に災害時のシェルターとして使用したいと考えるユーザーの選択対象にもなるだろう。このような場合、特にクーラーは必需装備だ。(停電に備え、ソーラーシステムのオプション化も望まれる)
短所も挙げておくと、リチウムイオンバッテリーの設定が無いことが挙げられる。ディープサイクルバッテリーでもクーラーを運転できるが、時間的な制限がかなり大きい。また、ディープサイクルバッテリーは経年変化があるため、2~3年ごとに交換する必要があるし、年々パフォーマンスは減少する。
このようなコンパクトモデルでは、最初からディープサイクルバッテリーは搭載せず、ポーラブル電源をプラグイン(走行充電も含めて)できるようにしておく方法が良いのではないだろうか。これならユーザーが容量を選択できるし、安全性も担保できる。
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