軽キャブコン特集 ~10モデルを徹底比較


Mini POP Bee(ミニポップビー):M.Y.Sミスティック  ⇨ 詳しい記事はこちら


M.Y.Sミスティックトラックキャンパーを得意とする数少ないビルダーだが、スタンダードキャブコンや軽キャブコンも数多くラインアップしている。Mini POP Beeは、一見トラキャンに見えるが、実際はシェルが固定されている軽キャブコン。特徴は、ルーフ全体が大きく持ち上がるエレベーションルーフ。ルーフを上げると、軽キャンパーとは思えないほどの空間となる。また、下げるとベース車よりも多少車高が高い程度なので、ほとんどの高さ制限のあるパーキングに駐車できる。
ベース車はダイハツハイゼットトラックの他、スズキキャリイ(トラック)も選択できる。なお、将来ベース車を更新しても、同社でシェルを乗せ換えることができる。

 Mini POP Bee ベンチシートタイプのインテリア

レイアウトは、ベンチシートの対座、あるいは2列目と3列目シートによる対座ダイネットと、コンパクトなギャレーの組み合わせ。二人旅にもファミリー使用にも対応できる。ポップアップルーフを上げると、キャブ上にも大きなベッドスペースが出現し、大人2名が就寝できる。ダイネットを展開するフロアベッドと合わせて4名が就寝できる。
ギャレーは極めてコンパクトだが、大きめの丸形シンクが埋め込まれている他、跳ね上げ式の調理台もあるので、十分実用に耐える。ポータブル冷蔵庫と電子レンジはオプションで用意されている。電子レンジの設置スペースは用意されるが、冷蔵庫のスペースは特に用意されていない。荷台の側板を利用したアウトドアテーブルは、車外で寛ぐのに便利。


ラ・クーン:オートショップアズマ ⇨ 詳しい記事はこちら


オートショップアズマの軽キャブコンには、前出の軽8ナンバーのK-aiと、この白(普通車)8ナンバーのラ・クーン、およびラ・クーンⅡがラインアップされている。ラ・クーンとラ・クーンⅡは多少インテリアが異なるが、どちらもバンク付きの密閉型シェルを持ち、シェルの幅はベース車よりも広い。なお、ラ・クーンⅡのみアクリル2重窓が採用されている。どちらも、マツダスクラムトラックかスズキキャリイ(トラック)、あるいはTypeDと名付けられたダイハツハイゼットトラックのベース車を選択できる。更に、どちらのタイプも、ダイネットにロングシートを採用した「ベンチシートタイプ」と、対座ダイネットを採用した「リアベッドタイプ」が選択できる。リアベッドタイプは2列目にマルチモードシートを採用しているため、運転席、助手席を含めて4名が前向き着座してドライブできる。リアベッドタイプはファミリー向け、ベンチシートタイプは二人旅向けといえる。

 ラ・クーンⅡベンチシートタイプのインテリア

全てのシートをフラットにしてできるフロアベッドには大人が2名就寝できる他、バンクベッドで子供2名が就寝できる。なお、オプションの延長ボードで大人も就寝できる。
ギャレーは比較的コンパクト。冷蔵庫はポータブル冷蔵庫を持ち込み、ギャレーコンソールの後部下に設置スペースが用意されている。収納は両サイドと後部にオーバーヘッド収納が設置されている他、シート下は広い収納スペースになっており収納力は高い。


リゾートデュオバンビーノ:stage21 ⇨ 詳しい記事はこちら

注:上のビデオと詳しい記事はリゾートデュオバンビーノジュニアのもの。リゾートデュオバンビーノとは多少異なる。

stage21は軽バンコンからライトバンコンまでラインアップしており、リゾートデュオバンビーノは同社唯一の軽キャブコンキャンピングカー。ベース車はダイハツハイゼットトラックで、これに同社独自のアルミをベースにしたシェルを架装している。このシェルは6層構造のコンポジットパネルで、そのため高い断熱性と軽量化に貢献している。

L字型シートのダイネットを持ち、乗車定員は4名だが、前向き着座してドライブできるのは運転席と助手席のみなので、二人旅に適している。
ダイネットを展開するフロアベッドと、ポップアップルーフを上げてできるルーフベッドで計4名が就寝できる。なお、運転席と助手席にはオリジナルリクライニングシートを採用しており、これは前に倒すとフラットになり荷物を置くスペースとして使える。

 リゾートデュオバンビーノのインテリア

ギャレーには大きな白い磁器製のシンクがビルトインされており、調理スペースもある。両サイドにオーバーヘッド収納と、後部シート下も多少収納スペースがある。冷蔵庫はポータブル冷蔵庫がオプションで用意され、電子レンジの設置スペースは用意されている。電子レンジはオプション設定がないが、取り付けは可能なようだ。
サブバッテリーと走行充電はもちろんだが、外部100V入力と、これによるサブバッテリーの充電機能、500Wインバーター、サンパワー製180Wソーラーシステムなどが標準装備されているのは大きなアドバンテージ。更に同社オリジナルの簡易クーラー「冷え蔵X」も標準装備される。


レジストロ:M.Y.Sミスティック ⇨ 詳しい記事はこちら


上記のミニポップビーでは、まだトラキャンの色合いが残っていたが、レジストロは本格的な軽キャブコン。シェルはベース車の幅より大きく、従って普通車8ナンバー枠。同社独特のアルミ波板を採用したレトロなデザインが特徴。エントランスはMini POP Beeのように後部ではなく、左サイドに設けられている。バンク付きの密閉型のシェルを持ち、従って車高は高いが、断熱性と防音性に優れている。

 レジストロのインテリア

L字型ソファシートか対座ダイネットを選択でき、ダイネットを展開して大人2名が就寝できる他、バンクベッドで子供2名が就寝できるので、対座ダイネットタイプを選べば、子供のいるファミリーにも対応できる。
ギャレーは広く、大きめのシンクがビルトインされている。また、その横には電子レンジ(Wave Box)を置くことも想定されている。更にポータブル冷蔵庫が運転席の後ろに置けるよう、スペースが確保されている。
後部にオーバーヘッド収納を持つほか、ギャレーコンソールにも収納スペースがある。またシート下は広い収納スペースが用意されている。
なお、一体型のクーラーをオプションで取り付けることができる。


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2020.1.18