ファミリー向けボンゴ/バネットベースライトキャブコン比較(その1)


マツダボンゴトラック、あるいはそのOEM車の日産バネットトラックをベースにしたライトキャブコンは、広い居住部を確保しながら5m以下の全長で運転し易く、かつ価格的に300万円台~400万円台程度で比較的手が届きやすいこともあり、激戦区になっている。

そのベースになるマツダボンゴがマイナーチェンジされた。
後輪がダブルタイヤからシングルタイヤになったり、最大積載量がアップしたりと改善されている。

それに伴って、ベストセラーモデルのひとつエートゥゼットのアミティがリニューアルされ、またバンテックからニューモデル、シーダが発表された。
これを機会に、他の競合モデルと比較してみよう。

マツダボンゴトラック、あるいはそのOEM車の日産バネットトラックをベースにした以下のモデルをノミネートした。
なお、今回は特にファミリー用途に最適なモデルというテーマで以下のモデルをノミネートした。

・アミティ エートゥゼット
・シーダ バンテック
・ホリディX マックレー
・マンボウファミーユ ロータスRV販売
・ボーノD(とボーノC) カトーモーター
・ボノボーヤB カトーモーター
・カービィ R2B 東和モータース
・マッシュW(とマッシュA) ナッツRV

ボンゴ/バネットベースのライトキャブコンは実に10社が発売し、12シリーズがラインアップされ、32モデルが存在するが、今回はその中からファミリー向けに適したモデルを選んでいる。
それでは、それぞれの特徴を見て行こう。


アミティ エートゥゼット

400万円を切る価格ながら、高い質感で人気のアミティが昨年ラインナップを一新。
特徴は、森をイメージしたボスコ、花をイメージしたフィオレ、港をイメージしたポルトの3種類のインテリアテーマから選択ができるところ。
レイアウトは、当初対座ダイネットと2段ベッドの「アミティ」のみだったが、現在は対座ダイネットとユーティリティルームのアミティLXが追加されている。
2017年2月には、リアエントランスで広いダイネットとユーティリティルームのアミティLEとL字型ソファとハイマウントダブルベッドのアミティスペンドが追加され、4種類のレイアウトと3種類のインテリテーマから選択ができるようになる。

このうち、最もファミリーに向いているのは「アミティ」。
4名分の常設ベッドを持ち、4名がダイネットを展開することなく就寝できるのは「アミティ」だけだ。

車長は4,690mmと短く、取り回しが良い。
ただし、その分室内スペースは狭くなり、ユーティリティールームは持たない。
2段ベッドのサイズは1840×720mm で、ゆったり就寝できる。

なお、「アミティLX」と「アミティLE」は4名が前向き着座してドライブできるが、ダイネット展開してベッドメーキングする必要がある。
しかし「アミティLX」はユーティリティールーム、「アミティLE」は広いダイネットを持ち、これらが優先ならファミリーでも選択する価値はあるだろう。





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2016.1.8