9-5. 電子レンジ


電子レンジは、キャンピングカーの装備として一般的になりつつあります。キャブコンやバンコンではもちろん、軽キャンパーにも標準装備されているモデルもあります。

電子レンジは多くの場合家庭用の100V仕様のものが使われますが、12Vでも動作するコイズミの「WAVEBOX」というものもあります。これはポータブルを謳ったもので、取っ手がありアウトドアでも使えるようになっています。ただ多少高価なのが難点ではあります。

 すっきりビルトインされた電子レンジ(ワイドバカンチェスMoMo:リンエイプロダクト)

インバーターを搭載しているキャンピングカーなら、家庭用の100V仕様の電子レンジがお勧めです。これならかなり安価なものもあります。ただし、電子レンジは大電力を必要としますので、インバーターは1500W以上のものが必要です。

1500Wインバーターはやはり高価ですので、結局12Vの電子レンジと同じようなコストになってしまいますが、インバーターがあれば電子レンジ以外の家電品も使えます。

電子レンジを標準装備している場合、注意すべきはインバーターも標準装備か、ということです。インバーターを搭載していない場合、電子レンジは外部100V電源があるところでしか使えません。

なお、キャンピングカー要件の調理設備として電子レンジも認められていますので、コンロの代わりに電子レンジを標準装備するキャンピングカーもあります。調理は電子レンジがあればよいというユーザーには、こちらの方が適しているかもしれません。

電子レンジがオプションの場合、収納スペースが用意されているかもポイントです。収納スペースを想定して設計されていない場合、ベッドの下や高いところなど、使い難い場所に設置されてしまうことがあります。

また輸入モデルでは多くの場合、電子レンジは国内で取り付けます。輸入モデルは電子レンジを取りつける想定になっていないものが多く、展示車にも取り付けた例はあまり見かけません。取り付け位置はギャレー上のオーバーヘッド収納などの一部に取り付ける場合が多いようです。取り付け後のインテリアのバランスなども確認すると良いでしょう。