9-6. FFヒーター


FFヒーターは、最も付けておきたいオプションのひとつです。FFヒーターは冬場はもちろんですが、秋口や春先でも肌寒い日が多く、また夜になると冷えてくるなど、思いのほか使用期間は長いものです。

FFヒーターで注意するポイントはいくつかあります。まず、吹き出し口の位置です。多くの場合温風の吹き出し口は下の方にあります。しかし、これではベッドモードにするとベッドの下に温風が溜まり、上に上がってこないことになります。

 ベッドレベルより上に付けられたもう一つの吹き出し口(クオッカ:三島ダイハツ)

キャンピングカーによっては、吹き出し口をベッドレベルの上に付けたり、複数の吹き出し口を設けて、状況に応じて吹き出し口が選べるようになっているものもあります。

多くのユーザーはいちいちダイネットをベッド展開するのが面倒ということで、ベッドモードのままにしていることが多く、この場合はベッド下ばかりが暑くなって車内がなかなか温かくならないということになります。

 トイレルームの温風吹き出し口(パピーフルハウス:キャンパー厚木)

もう一点FFヒーターに関するポイントを挙げておくと、トイレルームに温風の吹き出し口があるかどうかチェックしてください。よく考えられたモデルではトイレルームにも吹き出し口が用意されています。これによりトイレやシャワー時に寒い思いをしなくて済みます。

 ポップアップルーフの温風吹き出し口(バロッコ:フィールドライフ)

ポップアップルーフ車ではFFヒーターの吹き出し口がルーフベッド内にあるモデルもあります。ポップアップルーフのルーフベッドは冬場は相当寒く、ヒーターの温風が来ていると本当に助かります。