リークⅡはトヨタハイエーススーパーロングをベース車に使用した、ナッツRVのバンコンキャンピングカー。
外観はほぼノーマルだが、右ウインドウをエクステンションウインドウ化している。
初代リークから幾つかの変更を加えてリークⅡとしているが、最も大きく変わったのがレイアウト。
初代では後部にあったギャレーと冷蔵庫を、ギャレーコンソールにまとめてエントランス横に移動した。
リークⅡのレイアウト
初代では、ベッドをセットすると冷蔵庫もシンクもその下に隠れてしまった。
冷蔵庫は、ベッドマットの一部を持ち上げるとアクセスできたが、シンクは使えない状態になってしまった。
その分、ダイネットは広く取れた訳で、いわば、ダイネット重視で、ギャレーは積極的に使わないことを想定しているように見受けられた。
確かに、ギャレーはほとんど使わない、というユーザーにはこれで良かったのかも知れないが、やはりどちらかというと非主流のレイアウトだったと言える。
リークⅡでは、ギャレーコンソールが一般的な場所に設置されたことにより、他社からも多く出ているスタンダードなレイアウトになった。
エントランス横に設置されたギャレーコンソール
更に、2列目シートは後ろ向き固定からマルチモードシートに変更になり、走行時は前向きに着座できるようになった。
インテリアもホワイト系からダーク系になり、高級感が向上したと言える。
加えて、エクステンションウインドウもホワイト系からブラックに変更され、引き締まったルックになった。
リークからリークⅡになり、個性的なレイアウトから標準的なレイアウトになったのだが、他社モデルに似てしまったというのも事実。
トイファクトリーのバーデンやデルタリンクのダーウィンQ5、ホワイトハウスのコンパスドルクなど、デザイン性にも優れた競合が多く存在する。
その中にあって、リークⅡの特徴は、後部ベッドボードが右側ラックに収納できる点。
こうすることにより、自転車等大きな荷物が積める。
目的地まではこの状態で自転車を積んでいき、目的地では自転車を車外に出してベッドをセットする、という使い方も可能だ。
ベッド下の収納スペース
価格も2WDの車両本体価格が450万円程度(税別)と、他社モデルに比べ安価なスタート価格となっている。
ただ、外部充電や冷蔵庫など、他車が標準装備されてる装備品もオプションになってることは考慮する必要がある。
また、このクラスの高級バンコンには今やエアコンのソリューションが求められるが、残念ながらリークⅡには家庭用エアコンの設定が無い。
エアコンはクルマのエアコンを使えばよいという意見もあるが、停泊中長くアイドリングするのはモラルに反するし、エンジンが冷えないので、エアコンを停めたとたんに室内は急激に暑くなる。
エアコン本体だけでなく、長時間運転できるリチウムバッテリーなども含めた提案が期待される。