エアコン装備のスーパーロングバンコン-3(1/3)


家庭用エアコンを装備するハイエーススーパーロングとNV350キャラバンワイドスーパーロングベースのバンコン特集の第3回。 第1回は、一般的なレイアウトである、前部に対座ダイネットと後部にハイマウントダブルベッドを持つスーパーロングバンコン4モデル、第2回はその他のレイアウトを持つ6モデルを比較したが、今回は、スーパーハイルーフ仕様のハイエーススーパーロングバンコンを特集する。

スーパーハイルーフ仕様とは、トヨタがビルダー向けに出荷している救急車用途のスーパーロングをキャンピングカーにしたもの。最初からスーパーハイルーフになっているので、ルーフ架装する必要がないのがメリットだ。
もう一つは、ノーマルのスーパーロングのルーフをカットして、FRPハイルーフを架装したもの。
スーパーロング事態ハイルーフなのだが、人によっては頭が天井に付いてしまう場合がある。そこでさらに高い天井高を求めたのがスーパーハイルーフだ。
今回はこの両方の形態のスーパーハイルーフを持ち、かつエアコンを搭載できるモデルを特集する。

ピックアップしたのは、下の4モデル。

ウインピュアシェルラプラチナム MYSミスティック
ACSソラネル/5.3
シャングリラII レクビィ
スーパーRECO タコス
リチ キャンパーアシスト 

ベース車は、ACSソラネルのみNV350キャラバンにハイルーフを架装、その他はハイエーススーパーロングスーパーハイルーフがシャングリラIIとリチ、ACSソラネル5.3を含めたその他はハイエーススーパーロングにFRPハイルーフを架装している。


ウインピュアシェルラプラチナム MYSミスティック


ハイエーススーパーロングにかーいんてりあ高橋製のハイファールーフを架装している。ハイファールーフは美しいシルエットが特長だ。
また、後部右側ウインドウはエクステンションウインドウを架装している。

レイアウトは、ウインピュアシェルラのレイアウトをそのままハイルーフにしており、2列目と3列目ににマルチモードシートを採用した対座ダイネット、後部に横置き2段ベッドを配置する。
これともう一つ、後部にユーティリティールームと収納を置き、シングル上段ベッドを持つレイアウトもある。
ベッドは横置き2段ベッド仕様ではこれがメインベッドとなるが、ダイネットを展開するフロアベッドでも大人2名が就寝できる。
シングル上段ベッド仕様では、これを展開するともう1名就寝でき、計3名が就寝できる。どちらの仕様でも、ファミリーで使用できる。

シングル上段ベッド仕様では、家庭用セパレートエアコンではなく、ハイアールの小型一体型エアコンを採用している。このエアコンは同社の他のモデルにも採用されており、最大のメリットは場所を取らないこと。冷却によって出た水も、車外に排出されるようになっている。デメリットは小型だけに冷却力が弱いこと。真夏の日中では、冷却が十分できない場合もあるだろう。

MYSミスティックのWebサイトはこちら


ACSソラネル/5.3  ⇨ 詳しい記事はこちら


ACSソラネルはNV350キャラバンがベース車、ACSソラネル5.3はハイエーススーパーロングがベース車で、いずれもオリジナルのFRP製ハイルーフを架装する。また、後部左右のウインドウをエクステンションウインドウ化し、徹底した断熱を図っているのも特徴。
ACSはACシステムの意味で、同社独自の電源システムを搭載している。これは大出力のソーラーパネルと大容量のサブバッテリーを標準装備し、AC100 Vで家電製品を動作させるというもの。
ソーラーパネルは標準で155Wを2枚、オプションで154Wを1枚追加でき、従って最大464Wと大出力。サブバッテリーは105Ahが2個標準搭載される。

レイアウトは2列目にマルチモードシート、3列目に固定前向きシートを置き、対座ダイネットを形作る。2列目を前向きにすると、6名が前向きに着座してドライブできる。

ベッドはルーフベッドが用意されているので、ダイネットを展開したフロアベッドとともに4名が就寝できる。
ギャレーにはIHコンロや電子レンジ、そしてバンコンとしては異例の大きな137L冷凍冷蔵庫が標準装備される。

更にユーティリティールームが用意されており、オプションでカセットトイレも設置できる。

RVビックフットのWebサイトはこちら(ACSソラネル)とこちら(ACSソラネル5.3。


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2019.1.6