輸入モデルvs国産モデル 内外キャブコン比較(2/6)


Zefiro(ゼフィーロ)235TL ローラーチーム ⇨ 詳細の記事はこちら


ゼフィーロはイタリアのビルダー、ローラーチームが製作するデュカトベースのキャブコンで、全長は6メートルをわずかに切る。 日本へは、2018年2月のジャパンキャンピングカーショーで初めて展示された。輸入販売はフジカーズジャパンが行っている。

外観は、現在の欧州キャブコンの主流であるバンクを持たない ロープロファイルスタイル。
レイアウトは一般的な欧州車のそれと異なり、 フロアにはベッドを持たず、プルダウンベッドのみ。 ベッドルームの代わりに最後部にあるのはサニタリールームで、カセットトイレと温水シャワーが標準装備される。


ダイネットが展開できるので、 プルダウンベッドと合わせて計4名就寝できるが、このモデルの性格から言うと二人で使用するのが妥当だろう。
二人旅を想定した思い切ったレイアウトで、フロアを広く取れるのは大きなメリットだが、後部にハイマウントダブルベッドがないので、ベッド下の大きな収納スペースもない。従って自転車などの大きな荷物を積むのは難しい。

空調はガスFFヒーターが標準装備されるが、これは LPガスで運転する。カセットガスではないので、ガスボンベの充填をガス店に頼む必要がある。また冷房に関しては、オプションでルーフエアコンがつくが、外部電源式でしか動かないので使用が限られる。 家庭用エアコンのオプションは設定されていない。


S60SP E サンリビング  ⇨ 詳細の記事はこちら(S65SL E)

 Sシリーズのエクステリイア(代表画像)

サンリビングはアドリアモービルのグループ会社で、バンコンモデルのVシリーズ、キャブコンモデルのSシリーズ、バンクを持つキャブコンモデルのAシリーズをラインナップしている。
日本へはデルタリンクが販売を行っている。

ここで紹介しているS60SP Eは、Sシリーズ最小のレイアウトを持つ。
なお、S60SP Eの”E”はエコノミーの意味で、S60SPと比べ、ベース車のエンジンが130HPである他、 アルミホイールや、パノラマウインドウが装備されない。価格は20万円程度しか違わないと思われるので、S60SPのほうがコストパフォーマンスが良いだろう。

レイアウトは一般的なもので、 前部にダイネット、最後部に横置きハイマウントダブルベッドが配置される。またダイネットとベッドルームの間にギャレーとサニタリールームが配置されている。

 S65SL Eのインテリア

装備は、欧州車らしく3口ガスコンロや温水シャワーなどが標準装備される他、100リッターの大型冷蔵庫なども標準装備される。
サニタリールームにある大きなスライディングウォールが特徴的で、サニタリールームを使わない場合は室内空間を大きく取ることができる。
家庭用セパレートエアコンや電子レンジなどは標準装備されないが、ディーラーオプションとして用意されており、発電機やリチウムイオンバッテリーとともに選択することができる。

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2018.6.4