まとめ
エアコンを搭載するスーパーロングバンコンを特集したが、いずれにしてもエアコンが搭載されているだけでは実用的な使用はできない。例えば100Ahのサブバッテリーが2本搭載されている場合を考えてみよう。エアコンは平均して400Wh程度なので、これを12Vのバッテリーで使用すると33Ah、すなわち1時間に33Aの電気を消費する。バッテリー容量は200Ahなので、単純計算だと、6時間程度運転できることになる。
しかし、鉛バッテリーは大電流を出力する場合効率が落ち(容量低減という)、半分ほどしか使えないという弱点がある。 そこでエアコンを実用的に使うためには、200Ah程度のリチウムイオンバッテリーが理想的だ。折角エアコンを搭載していても、電気の残量を気にするあまり使用を控えるなら、大枚をはたいて搭載した意味がない。
今回ピックアップしたモデルを見てみると、装備の充実感から言えば、オールインレジェンドが一歩先んじている。しかし価格的に見ると、KULOSを搭載するレムフォレストとほぼ同価格で、そうするとやはりKULOSは魅力的だ。大容量リチウムバッテリーで電気を気にすること無くエアコンを使えるのは、大きなアドバンテージになる。その点、オールインレジェンドは通常のバッテリーが2個のみで、十分とは言い難い。しかし、オールインレジェンドの充実した装備が捨て難いなら、リチウムイオンバッテリーの搭載を相談してみると良いだろう。
価格が大きな選択要素となる場合は、かいじが有利だ。エアコンを装備する場合はリチウムイオンバッテリーがセットで搭載されるが、これを搭載してもまだ4モデル中最安値だ。リチウムバッテリーは200Ahなので、エアコンは実用的に使える。ただし、かいじは大人2名、あるいは加えて小さな子供1名しか就寝できないので、4名以上のファミリーには適さない。
コンパスP-COOLは定評あるインテリアだが、価格の割に一体型エアコンなので、好みが分かれるところかもしれない。
下の比較表も参考いただきたい。