Basecamp Solo+(べ―スキャンプソロプラス):NONIDEL(ノニデル)


Besecamp Solo+(ベースキャンプソロプラス)は、NONIDEL(ノニデル)が製作する日産NV200バネットバンをベース車にしたバンコンキャンピングカー。Basecamp Solo+は前回紹介したBasecamp Soloを4名乗車としたモデル。

コンセプト:Basecamp Soloは2名乗車に割り切ったレイアウトだったが、それに対しBasecamp Solo+は4名乗車可能とした。2列目にバタフライシートを配置し、計4名が前向き乗車でき、2名が就寝できる。

Basecamp Solo+ キャンピングカー

 NV200バネットをベース車に使用

エクステリア:日産NV200バネットバンをベース車に使用しており、エクステリアへの架装は無い。外見からは通常のNV200バネットと見分けがつかないので、日常使用にも違和感なく使える。

インテリア:2列目シートはNV200バネットの純正のものからバタフライシートに変更されている。展示車のシート地は、落ち着いたオフホワイト系だったが、オプションで数百種類から選択することができる。
なお、天井にダウンライト照明が4ヵ所、ベッド下照明が1ヵ所標準装備される。

レイアウト:2列目にバタフライシートを配置。前向きにセットしてドライブモード、後ろ向きにセットして対座ダイネットモード、フルフラットにしてベッドモード、跳ね上げて積載モードと、用途に応じて柔軟に対応する。

Basecamp Solo+ キャンピングカー

 対座ダイネットモード。テーブルもオプションでセットできる。

ダイネット:2列目シートを後ろ向きにすると、後部のベッドボードとで対座ダイネットを形成する。シートレールで前後できるので、足元は余裕がある。なお、テーブルもオプション設定されているので、車内で食事する場合などに便利だ。

Basecamp Solo+ キャンピングカー

 シートをフラットにすると2名が就寝できるベッドモードになる

ベッド:シートをフルフラットにすると、2名が就寝できるベッドモードになる。後部両サイドに家具が出っ張っておらず、フロア全体をベッドとして展開できるため、足元が窮屈にならない。ベッドサイズは1,870mmx1,500mmで、家庭用で言えばレギュラーダブルベッドに相当するため、ゆったり就寝できる。

ギャレー:シンクやコンロは搭載していないが、後部の棚にポータブル冷蔵庫や電子レンジを乗せることは可能だ。この場合はもちろん電装系のオプションを追加する必要がある。冷蔵庫用の12V電源を設置することもできる。

Basecamp Solo+ キャンピングカー

 後部ベッド下は広い収納スペース

収納:後部右側と、右側のスライドドアを開けたところに収納ボックスが用意されている。また、後部ベッドボード下は大きな収納スペースになっているので、大きめのバッグなどを置ける他、容量の大きな冷蔵庫も設置できるだろう。

Basecamp Solo+ キャンピングカー

 右側スライドドア前に設置された収納ボックス。

積載:2列目シートはバタフライシートなので、上に跳ね上げて最前部に押しやっておくと、後部は広い荷室になる。自転車も積むことができるので、遊びの幅が広がる。仕事用の車としても使えるだろう。

Basecamp Solo+ キャンピングカー

 シートを前に移動すると広い荷室になる

空調:FFヒーターをオプションで設置できるので、冬場の車中泊も快適に過ごせる。FFヒーター設置にはもちろん電装系も必要。

電装系:サブバッテリー、走行充電、外部100V電源入力、外部電源でのサブバッテリー充電などの電装系をオプションで設置可能。より本格的な車中泊をする場合は、やはり電装系が必要になる。

価格:277万円~(VX/2WD/e-ATx:税別)。GXの場合は292万円~(2WD/e-ATx:同)、4WDは 331万円~(GX/e-ATx:同)となっている。1月にNV200がマイナーチェンジを行いエマージェンシーブレーキなどが仕様向上したので、新しいベース車価格が反映されている。

Basecamp Solo+ キャンピングカー


他モデル:NV200バネットベースでコンセプトの近いキャンピングカーは以下があげられる。

コンパクトバカンチェスNリッツ 230万円~ リンエイプロダクト 
シュピーレンNV 315万円~ フロットモービル (レビューはこちら) 
ハーフ 325万円~(16X-2R) マリナRV 
FOCSルソ 295万円~(16X-2R) フジカーズジャパン (レビューはこちら
(価格はいずれも税別。各社サイトを参照していますが、最新のものではない可能性があります。)

この中にあってBasecamp Solo+の特徴は、2列目にバタフライシートを持ち、シートレールで前後に移動することができる。また、前部に押しやって広い荷室を作り出すことができるのはBasecamp Solo+のみ。

まとめ:NV200バネットのコンパクトながら広い室内を生かして、対座ダイネット、前向き4名乗車、2名就寝、広い積載モードと1台で様々な用途に柔軟に対応できる。特に広い荷室にできるのが大きな魅力で、自転車などを積んで行動範囲を広げたり、仕事に利用することもできるマルチパーパスな1台だ。NV200バネットベースのキャンピングカーは多数あるが、Basecamp Solo+に直接競合するモデルは見当たらない。

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ピーズリクラス FOCSルソ シュピーレンNV


モデル Basecamp Solo+
ビルダー NONIDEL(ノニデル)
一般  
ナンバー区分 4
乗車人数 4
前向き乗車人数 4
就寝人数 2
ベース車 NV200バネットバン
ルーフ架装 -
レイアウト  
ダイネット形態 対座
マルチモードシート ○(2列目バタフライシート)
ベッド
ダイネット展開
常設ベッド -
ギャレー  
コンロ -
シンク -
給水タンク -
排水タンク -
冷蔵庫/設置スペース OP/○(棚/ベッド下)
電子レンジ/設置スペース OP/○(棚)
空調  
ベンチレーター -
FFヒーター OP
冷房設備 -
電装系  
サブバッテリー OP
バッテリー増設 -
走行充電システム OP
外部100V入力/充電 OP
インバーター OP
ソーラーシステム OP
発電機 -
ナビ/テレビ  
ナビシステム OP
テレビ OP
サイズ  
全長(mm) 4,400
全幅(mm) 1,695
全高(mm) 1,855
価格 (税別)  
VX 2WD e-ATx 277万円~
GX 2WD e-ATx 292万円~
GX 4WD e-ATx 331万円~

2020年2月現在  (○は標準装備/OPはオプション)
価格は千円台切り上げ(税別)

動画はこちら

2020.2.16