
百田社長(左)と鈴鹿市末松市長
ダイレクトカーズ(三重県津市:百田雅人社長)は、2月3日、三重県鈴鹿市と「「災害時におけるキャンピングカー等の貸出しに関する協定」」を締結した。これは、災害時に同社がキャンピングカーを貸し出し、一時的な避難場所としてキャンピングカーを活用するというもの。
ダイレクトカーズはトリップシリーズをはじめとするキャブコンキャンピングカーから、ハイエースベースのバンコンキャンピングカー、あるいはアマホシリーズの軽キャンパーまでラインアップするキャンピングカーの総合ビルダー。
2019年には、三重県いなべ市とも同様の提携を行っているほか、2021年7月に神奈川県厚木市に同社の直営店をオープンし、厚木市とも同様の協定を締結している。

同社のキャブコン「トリップ」の室内
災害時に自家用車で車中泊する被災者のニュースが伝えられるが、一般のクルマで就寝すると、エコノミー症候群などを発症する可能性があることが広く知られつつある。これに対し、広いベッドを持つキャンピングカーが有用な避難手段として役立つことが報告されている。
また、コロナ禍で蜜を避けなければならない状況下、あるいはペットや小さな子供がいて、避難所での滞在が難しい場合など、プライバシーが確保されるキャンピングカーは非常に有用な存在だ。
同社のキャンピングカーは、エンジンを止めていてもリチウムイオンバッテリーで稼働できるエアコンや、湯が使えるキッチン、冷蔵庫、電子レンジなどが備えられており、広いベッドは家族で就寝できる。
また瞬間湯沸かしできる温水シャワーも装備されており、家庭と同様に車内で生活できるほどの装備を備えている。
キャンピングカーの販売は年々増加しているが、災害時の避難を意識して購入するユーザーが増えている。キャンピングカーは今後ますます災害時の有用な避難場所として期待されている。
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