ダイレクトカーズ(三重県津市:百田雅人社長)は、12月20日、三重県いなべ市と包括協定を締結した。これは、新たな地域活力の創出、地域経済の発展、市民サービスの向上を図ることを目的としている。
「モビリティホーム」の前で写真撮影に臨む百田社長(左)と日沖市長
今回の協定では、互いの人的資源等を活用し、相互に幅広い連携・協力関係を構築しながら、地方創生の推進、災害対策、関係人口創出、人材育成などに取り組むとしている。
具体的には、雇用の創出や地場産業の育成などを目的としており、同社のキャンピングカーを使用した旅行者などへのレンタルや、災害時の無償貸出などを想定している。
特に災害対策は主な項目のひとつ。地震や台風で避難生活を強いられ、乗用車で車中泊を続けるもエコノミー症候群を発症したというケースが多く報告されている。
フラットな就寝スペースを持つキャンピングカーは、そのような対策のひとつとして注目されており、昨今では災害対策がキャンピングカー購入の理由のひとつにもなっている。
シンプルな装備の車中泊車「ラクスモア(LUXMORE)S-GL
キャンピングカーといっても大型で高価なものでなく、通勤や買い物などの日常使用に使えるハイエースベースのモデルでも、ゆったり体を伸ばして就寝できる。同社ではシンプルな装備の車中泊車や2段ベッドでファミリーに対応したモデルもラインアップしている。
ダイレクトカーズは従来より地元産業の育成にも力を入れており、ハイエースベースのキャンピングカー「ジュピター」には三重県産の檜や鈴鹿の伝統工芸品である伊勢型紙を採用したり、最近では「モビリティホーム」でキャブコンにも新規参入し、事業の拡大で地元に貢献している。
三重県産の檜や鈴鹿の伊勢型紙(ギャレーとベッドの仕切り)を採用した「ジュピター」の室内
同社は先月、いなべ市の人気の新スポット「にぎわいの森」で車中泊ができる、市主催のアウトドアイベントにも協力しているほか、平成29年度「三重のおもてなし経営企業選」にも表彰企業に選ばれている。
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