コンパクトバンコンはファーストカーとして日常使用にも使われることが多いため、できるだけミニバンのようなレイアウトが求められます。
即ち、2列目シートが前向きにセットでき、2名以上が前向き乗車できる必要があります。特に、長距離を走る場合、後部座席の乗員は横座りでは体の保持が難しく、疲れたり気分が悪くなったりするためです。また、チャイルドシートを取り付ける場合もあります。
そのため、2列目シートは2~3人が着座できるREVOやFASPといったシートを使います。これらのシートは後ろ向きにもなりますので、停泊時は3列目のシートとで対座ダイネットになります。
ベッドにするには、全てのシートをフラットにします。
このレイアウトは、2名以上が乗車できますが、欠点は前後の移動が難しいこと。2列目シートが立っていると、運転席、助手席から後部に移動できません。従って、一度車外に出る必要があり、雨の日は濡れてしまいます。
ベッドモードにすると、フロアベッドで2名が就寝できます。注意点は後部の家具で、家具の幅(奥行き)が大きいと、就寝時に足元が狭くなってしまいます。
これを解消するため、就寝時は家具を低くしたり、跳ね上げたりできる機構を備えたモデルもあります。
ツェルトNV(東和モータース)のレイアウト