NV200はトラックがありませんので、これでキャブコンを作るには、ボディカットする必要があります。それにはコストもかかり、キャブコンを作る場合の効率の面では決して良いベース車とは言えませんでした。
しかし、もし、このボディでキャブコンが作れるなら、運転感覚は乗用車に近い、動力性能に優れたキャブコンができます。
それにチャレンジしたのがエートゥーゼットのアルファシリーズです。それまでボンゴをベース車にしたライトキャブコンが中心のライトキャブコンカテゴリーに、全く新しいコンセプトを持ち込みました。
エートゥーゼットのアルファ
大きなバンクを持つ、オーソドックスなキャンピングカースタイルに対し、ボンネットを持つ乗用車感覚のベース車にロープロファイルのシェルを搭載したスタイルは実に斬新です。
バンクが無く、低く抑えられた車高は、居住性は劣るものの、ボンゴベース車には無い、走行フィールと安定性を実現しています。
しかし、やはりアルファに続くモデルはなく、現在のところNV200バネットベースのキャブコンはアルファしか存在しません。今後の展開が期待されるベース車です。