キャンピングカーは家のようなものだから、トイレは普通に搭載されているのでしょ、と思っておられるかもしれませんが、実は積んでいないキャンピングカーも多いのです。
日本ではよほど山奥にでも行かない限り、トイレに困ることはありません。ならばその分、車内を広く使おうという考え方です。
もう一つ、トイレで敬遠されるのが、後処理です。ポータブルトイレにせよ、カセットトイレにせよ、後処理、即ち汚物を処理する作業は必須です。
やはり、これは歓迎される作業ではありませんので、手軽に外部のトイレが使えるなら、そちらで用を足そうと考えるのは、自然な成り行きと言えます。
ただ、小さい子供がいるファミリーでは、子供用にポータブルトイレを乗せているオーナーさんが多いようです。また、連休中のパーキングエリアなどでトイレ行列ができますが、キャンピングカーにトイレがあれば、行列を心配する必要はありません。
ポータブルトイレを設置したユーティリティールーム レジストロアウル(MYSミスティック)
ハイエーススーパーロング以上のバンコンやスタンダードキャブコンではトイレルームを設けて、ポータブルトイレやカセットトイレを設置できるようにしているモデルも少なくありません。
欧米のモーターホームでは、多くの場合トイレルームが設置されています。
そこは快適なサニタリールームとなっており、温水シャワーも併設されている場合が普通です。
これは、欧米のクルマ旅が滞在型で、ほとんどのサイトはトイレ処理設備を備えているからです。
残念ながら、日本のサイトはまだまだそのような状況には遠く、トイレの処理が面倒なこともあり、できればクルマのトイレは使わないというオーナーさんが多いと思われます。