SHINOBI(シノビ)はNTB(日本特殊ボディー)が製作するBe-camベースのキャブコンキャンピングカー。同社のASAKAZE(アサカゼ)のボディを使用し、完全なワンオフオーダーを受けるベース車としている。
SHINOBIは2017年のキャンピングカーショーで初めて展示され、記事をリリースしたが、今回は完全な和室を再現して展示された。
もちろんこれはワンオフでの製作なので量産されることはなく、そのため、隅々まで入念に作り上げられている。まさに完璧と言えるほどの仕上がりとなっている。
室内は6畳程度の広さで、真ん中にテーブルが立っているが、テーブルを低くして上に畳を乗せると全面畳の部屋となる。
閉め切った状態でしばらくいると、ここが車内であることを忘れるような感覚になる。しかし、襖を開けるとそこには運転席があり、現実に引き戻される。
上の障子を開けると、そこは通常ならバンクベッドなのだが、何か押し入れに思えてくる。もちろんここをバンクベッドとしてもよいのだろうが、やはり就寝は畳に布団を敷いて、ということだろう。
また、反対側の襖を開けると、和室とは打って変わった赤と黒で彩られたモダンなキッチンが作られている。和室と全く正反対な部屋でありながら、実にうまいコーディネートがされている。
キッチンの隣にはトイレルームがあり、自動ラッピング式のトイレが置かれていた。
ここまで来ると、このクルマをキャンピングカーと呼んで良いのかさえわからなくなるが、少なくともキャンプとはもはやほとんど関係はないだろう。また旅グルマと言うにはあまりに立派だし、モーターホームというのもピンとこない。
このクルマがどのように使われるのかわからないが、間違いなく行く先々で人々を驚かせる事だろう。