N-VANベースキャンパー比較(2/3)


ミニチュアシマウザー 岡モータース


「収納する」=「しまう」から名付けられた車名だが、コンセプトは大きな荷物、例えばロードバイクのようなものを積んで遊びに出かけるクルマだ。N-VANの室内高の高さを利用して、ベッドボードの下にロードバイクを積載できる。このような大きな荷物を積み、かつ2名が就寝できるというのが、このクルマの大きな特徴だ。

ベッドボードは荷物により高さを変えることができ、それほど大きな荷物ではない場合は、ベッドボードを下の方にセットすると、ヘッドルームは十分に取れる。
また、ベッドは片方だけ(一人分)でもセット可能で、一人での使用なら更に余裕ができる。

ミニチュアシマウザーは今回取り上げた中では異色の1台。装備は電装系以外ほとんど何もついてないし、オプションでも設定されていない。もちろんコンセプトからすればそれでもおかしくないが、唯一1500Wのインバーターが標準装備されているのが不可解だ。電子レンジなどの大きな消費電力の家電製品があるわけではないのでこれほど大きなインバーターは必要ないだろう。
価格は198万円~(税別)。使用目的が異なるので、他のモデルと直接比較しても意味が無いが、遠くまで出かけてアクティブなアウトドアライフを楽しみたいユーザーには最適なモデルだろう。

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リゾートデュオ バスキング N-VAN stage21


リゾートデュオは同社の看板ブランドで、「Resort Duo BusKing」はエブリィベースで既に発売されており、同社の軽キャンパーの最高峰の位置付けだ。これをN-VANベースで作ったのが「Resort Duo BusKing N-VAN」。

Resort Duo BusKingの特徴は、標準装備が充実していること。そしてN-VANバージョンでは更に進化している。標準装備品を上げると、15リッター冷凍冷蔵庫、電子レンジ、15インチフリップダウンモニター、国産カーナビ、そして、同社オリジナルの簡易クーラー「冷え蔵X」まで標準装備。更に電装系も充実していて、105Ahサブバッテリー、外部100V入力/充電、1500Wインバーター、180Wソーラーシステムまで標準装備だ。
特筆できるのは、多くの他の軽モデルでは、電子レンジを装備できる場合でも12V対応のもので、温めるのに時間がかかるのに対し、Resort Duo BusKingでは標準で700Wの家庭用を搭載していること。そしてこれに対応して100Ahのサブバッテリーと1500Wのインバーターを標準装備していることだ。即ち、ハイエースクラスと同等の電装系を装備していると言える。

高級感ある家具などはついていないし手作り感の残る作りだが、他モデルでオプション装備するとかなり高額になってしまう装備がこれでもかと付いているのは圧巻。
また作り付けの家具が無いうえ運転席部分までフラットになるので、フロア全体をベッドとして使えるのもメリットだ。ただしギャレーのソリューションは無い。
価格は283万円~(税別)。多少高価だが、冷房のソリューションまで考えられているモデルは、このモデルだけだ。

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ロードセレクトコンパクトN カスタムセレクト


「ロードセレクト」は同社を代表するブランドで、「コンパクト」は軽キャンパーのシリーズ。N-VANベースのこのモデルは最後にNが付く。

同社のモデルは様々なアイデアが詰まっており、このモデルも例外ではない。例えば運転席までフラットになるベッドボード、左右で独自の高さ調整ができるベッド、以下はオプションだが超軽量のベッドボード、レバー式排水タンクなど、実際の使い勝手にこだわった設計がされている。

このモデルのコンセプトは、4名が就寝できるフルファンクションキャンパー。オプションながら、シンクとシャワーフォーセットが付いたギャレー、30リッター冷蔵庫、電子レンジ、ソーラーシステム、インバーター、そして超軽量の上段ベッドボードなどが用意されている。

価格は255万円~(Lグレード:税別)。大物装備はオプションが多く、これらを追加していくとかなり高価になってしまうので必要なオプションのみを選択すると良いだろう。ベースモデルの装備から考えると多少高価に思われるが、後部に電子レンジも収納できるラックが標準で架装される。

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