アサカゼとそのライバル比較(3/4)


それでは、比較表を見てみよう。

モデル アサカゼ
プレミアム
ジル520
クルーズ
ボーダー
バンクス
(D)
グローブバス
GT
I1
ビルダー NTB
(日本特殊ボディ)
バンテックセールス ナッツRV デスレフ
カテゴリー キャブコン キャブコン セミフルコン 輸入フルコン
シェル FRP
(2層式)
FRP
(CSボディ)
アルミコンポジット FRP
ナンバー区分 8 8 8 8
乗車人数 7 7 6 4
就寝人数 4 5 7 4
ベース車 ビーカム
2t
エルフ
2t
コースター
デュカト
エンジン 3L
ディーゼル
3L
ディーゼル
4L
ディーゼル
2.3L
ディーゼル
ダイネット形態 対座 対座 対座
(前向き可)
対座
メインベッド
(mm)
ダブルベッド
2段ベッド
ダブルベッド
2000x1400
ダブルベッド
2000x1400
サブベッド
(mm)
バンクベッド バンクベッド バンクベッド
1900x1700
プルダウンベッド
1850x1500
サブバッテリー ○(24V/360Ah) ○(100Ah x4) ○(115Ah x2) ○(105Ah x1)
バッテリー増設 - - - OP
(リチウム可)
走行充電システム
外部100V入力/充電
インバーター OP(200W) OP
大容量インバーター ○(1500W
/OP3000W)
○(1500W) OP(1500W) OP(1500W)
ルーフベンチレーター
サンルーフ OP - -
コンロ ○(卓上) ○(2口) ○(2口) ○(3口)
シンク
給水タンク ○(20L/OP100L) ○(20+56L) ○(90L) ○(114L)
排水タンク ○(20L/OP70L) ○(70L) ○(90L) ○(90L)
冷蔵庫 ○(90L) ○(90L) ○(90L) OP(160L)
電子レンジ OP OP
ユーティリティールーム
ポータブルトイレ OP - OP -
カセットトイレ OP OP
FFヒーター
床暖房 ○(簡易) - - ○(電気)
ルームエアコン ○(iCOOL) OP OP
シャワー設備 OP OP
温水装置 OP OP
発電機 OP OP OP OP
アクリルウインドウ
サイドオーニング OP ○(電動) OP
ソーラーシステム ○(620W) ○(400W) OP(400W) OP
全長(mm) 5,750 5,190 5,999 5,990
全幅(mm) 2,200 2,110 2,150 2,190
全高(mm) 2,990 3,000 2,800 2,810
価格 1266万円~(2WD/6AT) 1078万円(4WD/6AT) 1123万円~(2WD/6AT) 1140万円~
(2WD/6MT)



比較

ベース車
ジル520クルーズはいすゞエルフ、アサカゼはそのキャンピングカー仕様のビーカムを採用している。
ベース性能は変わらないものの、やはり人が乗ることを前提にして足回りのチューニングを行っているビーカムにアドバンテージがある。
ボーダーバンクスはバスベースなので、更に乗り心地は上を行く。

グローブバスGT I1のベース車はデュカトで、エンジンが運転席の下にあるエルフやビーカムのようにキャブオーバー型ではないため、排熱で床が熱くなることはない。
また、走行安定性にも優れる。

なお、アサカゼとジル520クルーズは4WDが選べるが、ボーダーはFR、グローブバスGT I1はFFのみ。
ここがデュカトのウイークポイントでも有る。

エクステリア
外観の好みは様々と思われるが、トラックの名残りが残るアサカゼとジル520クルーズに比べ、グローブバスGT I1のフォルムはスマートと言える。なお、コースターがモデルチェンジして外観が洗練されたので、ボーダーバンクスも印象が変わるだろう。

シェル
アサカゼの2重構造シェルが最もアドバンテージが有るだろう。
外壁と内壁の間の空気層を強制排気して熱を逃したり、断熱して保温する構造で、快適性に大きく貢献している。
また、床も2重構造になっており、エンジンを停止した後の床の熱を遮断してくれる。

レイアウト
アサカゼは現在のところこのレイアウトのみだが、同社のサクラ同様、今後バリエーションが増えてくるだろう。
また、シノビというフルオーダーのボディも用意されているので、自由度は高い。

ジル520クルーズは、ジルシリーズで各種レイアウトが用意されているが、エルフを使用しているのはこのモデルだけで、その他はカムロードベースになる。

ボーダーバンクスは、タイプDの他に、タイプL、タイプGも用意されており、3種類の中から選ぶことができる。
また、バンクのない「ボーダー」も用意されている。

レイアウトで最も自由度がないのはグローブバスGT I1で、この車長では、このレイアウトだけだ。
ちょっとした変更も国産車なら可能な場合があるが、輸入車ではほぼ不可能と言わざるをえないので、この点に関してもディスアドバンテージとなる。

インテリア
インテリアの洗練度の観点からは、やはり欧州車のグローブバスGT I1が一歩抜け出てるだろう。
ボーダーバンクスは重厚、ジル520クルーズはナチュラルなインテリアで、アサカゼを含めそれなりに高級感はあるが、日本車に共通したイメージだ。
特にサニタリールームのイメージの差は大きく、かろうじて対抗できるのはジル520クルーズくらいだろう。

ダイネット
国産3車は、ほぼ同じような作りのダイネットで、4~5名が対座できるが、ゆったりという感じではなく、各シートに大人と子供が座るのなら、これでも良いだろう。
グローブバスGT I1は、フロントシートが単座なので、良くも悪くもその大きさしか無い。
即ち、国産車の場合は1名で座るとゆったり座れるが、そのような自由度はない。
グローブバスGT I1の2列目シートは2名用シートとなっている。

 グローブバスGT I6のダイネット

ベッド
2段ベッドのジル520クルーズ以外は後部のベッドはハイマウントダブルベッドで、大人が2名就寝できる。
国産車もこのサイズになるとベッドも大きく、グローブバスGT I1と遜色ない。

また国産3車はバンクベッドを持つが、グローブバスGT I1はプルダウンベッドを装備する。
そのため、バンクを持たないロープロファイルのスタイリングを実現している。
その反面、プルダウンベッドを下げた場合ダイネットは使えなくなるのと、寝具をそのままにしてプルアップできないのは、他3車と較べてディスアドバンテージになってしまう。


 ➡ キッチンやサニタリールームなど、その他の比較とまとめ

2017.3.14