それでは、比較表を見てみよう。
モデル | アサカゼ プレミアム |
ジル520 クルーズ |
ボーダー バンクス(D) |
グローブバス GT I1 |
---|---|---|---|---|
ビルダー | NTB (日本特殊ボディ) |
バンテックセールス | ナッツRV | デスレフ |
カテゴリー | キャブコン | キャブコン | セミフルコン | 輸入フルコン |
シェル | FRP (2層式) |
FRP (CSボディ) |
アルミコンポジット | FRP |
ナンバー区分 | 8 | 8 | 8 | 8 |
乗車人数 | 7 | 7 | 6 | 4 |
就寝人数 | 4 | 5 | 7 | 4 |
ベース車 | ビーカム 2t |
エルフ 2t |
コースター |
デュカト |
エンジン | 3L ディーゼル |
3L ディーゼル |
4L ディーゼル |
2.3L ディーゼル |
ダイネット形態 | 対座 | 対座 | 対座 (前向き可) |
対座 |
メインベッド (mm) |
ダブルベッド |
2段ベッド |
ダブルベッド 2000x1400 |
ダブルベッド 2000x1400 |
サブベッド (mm) |
バンクベッド | バンクベッド | バンクベッド 1900x1700 |
プルダウンベッド 1850x1500 |
サブバッテリー | ○(24V/360Ah) | ○(100Ah x4) | ○(115Ah x2) | ○(105Ah x1) |
バッテリー増設 | - | - | - | OP (リチウム可) |
走行充電システム | ○ | ○ | ○ | ○ |
外部100V入力/充電 | ○ | ○ | ○ | ○ |
インバーター | ↓ | ↓ | OP(200W) | OP |
大容量インバーター | ○(1500W /OP3000W) |
○(1500W) | OP(1500W) | OP(1500W) |
ルーフベンチレーター | ○ | ○ | ○ | ○ |
サンルーフ | OP | - | - | ○ |
コンロ | ○(卓上) | ○(2口) | ○(2口) | ○(3口) |
シンク | ○ | ○ | ○ | ○ |
給水タンク | ○(20L/OP100L) | ○(20+56L) | ○(90L) | ○(114L) |
排水タンク | ○(20L/OP70L) | ○(70L) | ○(90L) | ○(90L) |
冷蔵庫 | ○(90L) | ○(90L) | ○(90L) | OP(160L) |
電子レンジ | ○ | OP | ○ | OP |
ユーティリティールーム | ○ | ○ | ○ | ○ |
ポータブルトイレ | OP | - | OP | - |
カセットトイレ | OP | ○ | OP | ○ |
FFヒーター | ○ | ○ | ○ | ○ |
床暖房 | ○(簡易) | - | - | ○(電気) |
ルームエアコン | ○(iCOOL) | ○ | OP | OP |
シャワー設備 | OP | ○ | OP | ○ |
温水装置 | OP | ○ | OP | ○ |
発電機 | OP | OP | OP | OP |
アクリルウインドウ | ○ | ○ | ○ | ○ |
サイドオーニング | OP | ○(電動) | OP | ○ |
ソーラーシステム | ○(620W) | ○(400W) | OP(400W) | OP |
全長(mm) | 5,750 | 5,190 | 5,999 | 5,990 |
全幅(mm) | 2,200 | 2,110 | 2,150 | 2,190 |
全高(mm) | 2,990 | 3,000 | 2,800 | 2,810 |
価格 | 1266万円~(2WD/6AT) | 1078万円(4WD/6AT) | 1123万円~(2WD/6AT) | 1140万円~ (2WD/6MT) |
比較
ベース車
ジル520クルーズはいすゞエルフ、アサカゼはそのキャンピングカー仕様のビーカムを採用している。
ベース性能は変わらないものの、やはり人が乗ることを前提にして足回りのチューニングを行っているビーカムにアドバンテージがある。
ボーダーバンクスはバスベースなので、更に乗り心地は上を行く。
グローブバスGT I1のベース車はデュカトで、エンジンが運転席の下にあるエルフやビーカムのようにキャブオーバー型ではないため、排熱で床が熱くなることはない。
また、走行安定性にも優れる。
なお、アサカゼとジル520クルーズは4WDが選べるが、ボーダーはFR、グローブバスGT I1はFFのみ。
ここがデュカトのウイークポイントでも有る。
エクステリア
外観の好みは様々と思われるが、トラックの名残りが残るアサカゼとジル520クルーズに比べ、グローブバスGT I1のフォルムはスマートと言える。なお、コースターがモデルチェンジして外観が洗練されたので、ボーダーバンクスも印象が変わるだろう。
シェル
アサカゼの2重構造シェルが最もアドバンテージが有るだろう。
外壁と内壁の間の空気層を強制排気して熱を逃したり、断熱して保温する構造で、快適性に大きく貢献している。
また、床も2重構造になっており、エンジンを停止した後の床の熱を遮断してくれる。
レイアウト
アサカゼは現在のところこのレイアウトのみだが、同社のサクラ同様、今後バリエーションが増えてくるだろう。
また、シノビというフルオーダーのボディも用意されているので、自由度は高い。
ジル520クルーズは、ジルシリーズで各種レイアウトが用意されているが、エルフを使用しているのはこのモデルだけで、その他はカムロードベースになる。
ボーダーバンクスは、タイプDの他に、タイプL、タイプGも用意されており、3種類の中から選ぶことができる。
また、バンクのない「ボーダー」も用意されている。
レイアウトで最も自由度がないのはグローブバスGT I1で、この車長では、このレイアウトだけだ。
ちょっとした変更も国産車なら可能な場合があるが、輸入車ではほぼ不可能と言わざるをえないので、この点に関してもディスアドバンテージとなる。
インテリア
インテリアの洗練度の観点からは、やはり欧州車のグローブバスGT I1が一歩抜け出てるだろう。
ボーダーバンクスは重厚、ジル520クルーズはナチュラルなインテリアで、アサカゼを含めそれなりに高級感はあるが、日本車に共通したイメージだ。
特にサニタリールームのイメージの差は大きく、かろうじて対抗できるのはジル520クルーズくらいだろう。
ダイネット
国産3車は、ほぼ同じような作りのダイネットで、4~5名が対座できるが、ゆったりという感じではなく、各シートに大人と子供が座るのなら、これでも良いだろう。
グローブバスGT I1は、フロントシートが単座なので、良くも悪くもその大きさしか無い。
即ち、国産車の場合は1名で座るとゆったり座れるが、そのような自由度はない。
グローブバスGT I1の2列目シートは2名用シートとなっている。
グローブバスGT I6のダイネット
ベッド
2段ベッドのジル520クルーズ以外は後部のベッドはハイマウントダブルベッドで、大人が2名就寝できる。
国産車もこのサイズになるとベッドも大きく、グローブバスGT I1と遜色ない。
また国産3車はバンクベッドを持つが、グローブバスGT I1はプルダウンベッドを装備する。
そのため、バンクを持たないロープロファイルのスタイリングを実現している。
その反面、プルダウンベッドを下げた場合ダイネットは使えなくなるのと、寝具をそのままにしてプルアップできないのは、他3車と較べてディスアドバンテージになってしまう。