6-8. 横置きハイマウントダブルベッドのマジック


ハイエースなどのバンコンで、後部右側のウインドウが外側に拡張されているモデルを見たことがあると思います。
中には、後部のウインドウだけでなく、右側のウインドウ全て(もちろん運転席の窓は除きますが)を拡張しているモデルもあります。

これは、ひとつは室内をできるだけ広く見せるため、また断熱効果を高めるためですが、もう一つ理由があります。
それは、車幅方向に就寝できるようにするため、です。

 トイファクトリーのヴォーグアルタモーダ ウインドウを拡張して幅を広げている

ハイエーススーパーロングやワイドロングで車幅方向にベッドを作ると、8ナンバーキャンピング仕様の大人のベッドサイズとして規定されている1800mmに僅かに足りません。
そこで、後部の窓を外側に拡張して1800mmを満たすようにしているのです。

これにより、車幅方向のベッドが設置できますが、その結果、車長方向のスペースに余裕が出ます。
多くの場合、前にはダイネットがあるので、ここにFASPやREVOシートなどマルチモードシートを設置できるようになります。
即ち、前向き着座してドライブしたり、後ろ向きにセットして対座ダイネットにしたりとできるわけです。

なお、この後部横置きダブルベッドは、当然窓の位置に来るわけですから、かなり高い位置に設置されます。
即ちハイマウントということになるのですが、これにより、ベッド下は大きな収納スペースとして使えるというメリットが生まれます。

今やこのレイアウトはスタンダードと言っても良いものですが、これは、エクステンションウインドウにより可能になったと言えます。



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