イタリアフィアット社の商用バンですが、欧州のモーターホームのベース車として、大きなシェアを持っています。
現在の基本モデルは2006年に発売されましたが、2014年にマイナーチェンジされ、フェイスデザインが変更されました。
エンジンは直列4気筒ターボディーゼル2.3Lのみですが、出力は120hp、140hp、160hp、そして180hpが選択できます。なお、ガソリン仕様はありません。
キャンピングカーとしてモデル化された場合、本国では140hpが標準で大きい出力へオプションでアップグレードが用意されていますが、日本へ輸入されるモデルでは比較的高出力のものが最初から搭載されている傾向にあります。
デュカトはフルコン、キャブコン、バンコンのいずれにも用いられています。
フルコンの場合は、キャブの無いエンジン付きシャシーの状態、あるいはキャブコンの場合は、エンジン付きのキャブのみを使いますが、いずれもフィアット社がモーターホーム用に用意しています。
デュカトが多く用いられている理由は、FFのため架装し易いことが大きな理由です。
即ち、後部のパワートレインが無いため、ビルダーが最適な長さや機能のシャシーを取り付けられるのです。
また、メルセデススプリンターなどに比べて価格が安価なのも、ビルダーにとっては大きなファクターと言えます。
ただしFFのためビルダーは架装しやすいのですが、4WDが選択できないというのは、大きな欠点でもあります。
デュカトを使用した輸入バンコン サンライトのクリフ601