夏の北海道 小樽


小樽は北海道を代表する観光地の一つで、札幌からも近く、常に観光客で賑わっています。定番の小樽運河をはじめ、北一硝子、オルゴール館なども是非見て回りたいところ。観光の後は、やはり握り寿司を堪能したいですね。
しかし、小樽は市街地観光が中心であることから、残念ながらキャンピングカーではあまり便利な観光地とは言えません。
そこで、今回は小樽をキャンピングカーで訪れる場合の一案を紹介しましょう。

その前に、小樽の観光スポットを簡単に紹介しておきましょう。
なお、下に紹介する順に歩くと効率が良いでしょう。すなわち、メルヘン交差点の近くのコインパーキングに車を置き、観光メインストリートの堺町通りを小樽運河の方に向かって歩きます。北海道といっても近年は暑く、晴れれば昼間はエアコンが必要なくらいです。昼間の暑い時間はお店の中を見て回り、夕方涼しくなってから小樽運河を訪れます。小樽運河の夜景を堪能した後で、寿司を食べに行くというコースです。
小樽は比較的コインパーキングが多く、メルヘン交差点の近くでも探せばすぐに見つかります。ハイエースクラスやスタンダードキャブコンはコインパーキングに置くことができます。(小樽駐車場マップ)ただし、出入り口の雨よけには注意してください。
バスコンやそれ以上の大きなキャンピングカーの場合は道道17号線を挟んで北一硝子ヴェネツィア美術館の向かい側に北一硝子の大型車駐車場があります。ただし観光バスでかなり混み合いますので、連絡してから行くのが良いでしょう。

メルヘン交差点
シンボルとなっている常夜灯があり、街のランドマーク的な場所です。待ち合わせ場所としても最適です。交差点周辺の小樽オルゴール堂を見た後、ここから堺町通りに沿って 小樽運河の方向に歩いていきます。



小樽オルゴール堂
小樽オルゴール堂は本館と、2号館のアンティークミュージアムなど、いくつかのお店があります。どのお店もメルヘン交差点の近くにあります。本館は手頃なオルゴールが購入できるお店、2号館アンティークミュージアムは古いオルゴールが並び、決まった時間に演奏されます。小樽オルゴール堂のウェブサイトはこちら



北一硝子
ガラス製品で有名な北一硝子ですが、一帯にお店や美術館、アウトレット店など系列店の建物が点在しています。それぞれのお店の内容はこちらを見ていただくとして、時間がない場合は明治時代に経てられた倉庫を改造した三号館に行くのが定石で、お土産なども購入できます。

大正硝子館本店
もう一つ、ガラス製品のお店が大正硝子館。本店は明治に建てられた倉庫を改装したもので、小樽市指定歴史的建造物にも指定されています。本店をはじめ、系列店が周辺に点在しています。大正硝子館のWebサイトはこちら

北のウォール街
明治時代に物流の拠点として栄えた小樽には歴史的建造物が多くあります。日本銀行小樽派出所をはじめ、大企業や主要銀行の支店が立ち並んでいたことから北のウォール街と呼ばれたと言われています。

小樽運河
小樽観光のメインスポットです。ご存知の通り、運河沿いにレンガ造りの倉庫が並び、ノスタルジックな景観が楽しめます。
ここは小樽観光の本命なので、まず行ってみようという気になりますが、お勧めは夕方から夜の時間。昼間は特に混みますし、特に写真を撮るなら、夕方早めに行って散策しながら撮ると、刻々と違った表情の運河が撮れます。

寿司屋通り
その名の通り、寿司屋が多い一角で、東京でも名が知られる有名店もあります。小樽に来たら寿司を食べて帰ろうという方にはおすすめです。ただし寿司は廻っていません。廻っている寿司屋は道道17号線沿いにあります。

天狗山
夕食の後、パーキングに戻って車中泊場所に向かいますが、その前に、時間があれば北海道の3大夜景の一つと言われる天狗山からの夜景を楽しむこともできます。天狗山にはロープウエイで上がりますが、下り最終は21:00ですので、夕食の後では少し慌ただしいかもしれません。天狗山ロープウエイのウェブサイトはこちら

毛無山展望所
天狗山へ行くには時間を気にする必要がありますが、こちらはドライブでいつでも行けます。いくつかヘアピンカーブがありますが、片道1車線の道路で、大型車でも特に問題はないでしょう。上がっていくと、右側に毛無山展望所の駐車場が現れます。比較的大きなスペースですので、大型車でも駐車できます。

小樽市総合博物館
ここは小樽運河から徒歩で20分以上かかるので、徒歩での観光コースには入っていませんが、鉄道好きの方は見落とせない博物館です。ここには蒸気機関車「しづか号」をはじめ、北海道で活躍した鉄道車両が50両近く展示されているほか、屋外で米国製の蒸気機関車「アイアンホース号」が運行されています。広い駐車場(無料)がありますので、大型車も駐車できます。Webサイトはこちら



車中泊
さて、問題の車中泊です。小樽には道の駅がありませんので、道の駅に行こうと思うと隣町の余市(スペースアップルよいち)まで30分ほどのドライブが必要です。また、オートキャンプ場が近郊にあります。キャンプ場にチェックインしてから観光に出るという方法もあります。トイレ付きの公園もありますが、ここでの紹介は控えておきます。
もう一つの選択肢は、フェリーターミナル近くで24時間営業している「小樽温泉 オスパ」です。温泉に入った後、あるいは朝風呂に入るなら、そして駐車場が空いているなら、少し仮眠をさせていただくという手もあります。しかし、ここはあくまでも温泉の駐車場ですので、フロントに一声かけると良いでしょう。
なお、次の日フェリーに乗船する予定なら、フェリーターミナルの駐車場でも良いのですが、夜間建物は閉まってしまいますので、トイレのあるキャンピングカーでないと難しいでしょう。




2018.6.30