ウラル エイジアは2017年2月の東京キャンピングカーショーで発表された、ファンルーチェのハイエース標準ボディをベース車にしたキャブコンキャンピングカー。
レイアウト違いのウラル ユーロと2種の選択ができる。
L字型ソファのダイネットとトイレルームを持つウラル ユーロに対し、ウラル エイジアは対座ダイネットを持ち、トイレルームは装備していない。
ベッドはどちらも同じで、後部にハイマウントダブルベッドを持つ。
サイズは1820x1200mmの大きさで、家庭用ベッドではセミダブルベッドの大きさに匹敵する。
ギャレーも同じで、標準的な大きさのシンクがビルトインされ、コンロは卓上型カセットコンロを置くタイプ。
引き出し式の調理用テーブルが用意されているので、2口コンロをビルトインして、積極的に料理ができるキッチンにしても良かったかもしれない。
ギャレーコンソールには50L冷蔵庫が標準でビルトインされている。
なお、給水タンクはギャレーコンソール下ではなく、ベッド下左側の収納スペースに20Lのタンクが2個収まっており、また排水タンクは35Lで床下に設置されている。
収納は、大型のオーバーヘッド収納が、ダイネット、ベッドルーム、ギャレー上に設置され、収納力は十分に確保している。
また、後部ベッド下が大きな収納スペースになり、ファミリーで使っても、バッグなどの大きな荷物で車内が煩雑になることは無い。
その他の特徴では家庭用エアコンがオプション設定されていること。
室内機はベッドルーム最後尾に取り付けられ、吹き出し口を残してカバーされているので、インテリア的に違和感がない。
室外機は、後部ベッド右下に収納され、見栄えもすっきりと収まっている。
ただ、室外機の周りに余裕がないため、冷却効果が心配なところだ。
電装系は115Ahのサブバッテリーを標準で2個搭載しており、実用性が考えられている。
やはり、このクラスのキャブコンにはデュアルバッテリーが適当だろう。
もちろん、走行充電、外部電源入力/充電は標準装備される他、160Wのソーラーシステムが標準装備されており、伝送系に関しては力の入った仕様になっている。
ウラル エイジアはコンパクトながらハイエース標準ボディを使用しており、マツダボンゴベースとは一ランク上の動力性のを持ち、ライトキャブコンとしてグレード感が高い。
加えて、5x2mの駐車枠に普通に収まり、街中でも取り回しが良く、狭い温泉街などでも運転し易い。
ウラル ユーロは明確にふたり旅仕様だが、ウラル エイジアはふたり旅、ファミリーどちらでも使用できる。
トイレルームが不要なら、ウラル エイジアがベストセレクションだろう。
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