FENDT(フェント)CARAVANはドイツの大手トラベルトレーラービルダー。日本へはトイファクトリーのユーロトイ事業部が輸入、販売を行っている。
フェントのラインアップは最上級のDIAMONDまで6シリーズから構成されており、今回取り上げSAPHIR(サファイア)はベーシックモデルの位置付け。
サファイアには、レイアウトの違いで全6モデルあり、今回取り上げたSAPHIR465 TGは全長7,050mmで、前部にツインベッドを持つレイアウト。
後部にはコの字型ダイネットがあり、で4名程度ならゆったり座ってテーブルを囲むことができる。これは展開してダブルベッドとして使用できる。従って、就寝可能人数は4名で、ファミリーでも使用できる。ベッドにした時のサイズは1270
x 2100mm。
前部のベッドルームはツインベッド仕様で、それぞれ800x2000mmの大きさ。家庭用のシングルベッドの標準幅が980mmなので、これに比べると少し窮屈かもしれない。
上には大きなサンルーフが設けられている。
レイアウトには他に、ギャレーとサニタリールームが設置されている。
ギャレーは3口コンロとシンクが一体になったコンビネーションタイプ。このギャレーの特徴は、コンロの前に調理用のスペースが設けてあり、料理しやすいこと。今までの欧州モデルは、充実したキッチンを持つものが多かったが、調理スペースまで考えられているものは少なかった。
冷蔵庫は105リッターのものが標準でビルトインされている。
なお、電子レンジは、オプション設定されていない。
サニタリールームは、欧州車全般に言えるように、お洒落なインテリアとなっている。カセットトイレと独立した手洗いが完備されているが、欧州モデルには珍しく温水シャワーはオプション。また、シャワー使用時に便器や手洗いをカーテンで仕切る仕掛けがなく、シャワーで便器やシンクが濡れてしまう。オプション設置時に追加されるのかもしれない。
収納は、ダイネットの上部3面、ベッドルーム上2面、ギャレー上、そしてサニタリールームの上にもオーバーヘッド収納が装備されていて、大きな収容力を持つ。
ギャレーコンソールにも引き出し収納が充実しており、食器の収納に便利だ。
電装系は100Ahのサブバッテリーが1個標準装備されるが、テレビなどの家電品を使うなら、もう1個追加するのが良いだろう。
なお、インバーター搭載されておらず、オプション設定もされていないが、付けられないことはないだろう。
空調はFFガスヒーターが装備されているが、家庭用エアコンなどの冷房系は用意されていない。
欧州車なので、バッテリーでのエネルギー供給ではなく、外部電源かガスボンベによるエネルギー供給が中心になる。この辺りは国産車と勝手が違うので、注意すべきだ。
価格は406万円(税別)だが、このサイズのトレーラーでは高価な方だ。アドリアよりも、ホビーに近い価格付けと言える。