リゾートデュオ ルクシオはStage21が製作する、トヨタ タウンエース/ライトエースをベース車にしたバンコンキャンピングカー。
展示車は参考展示のため特別なカラーリングが施してあるが、もちろんノーマルのカラーリングも可能。
外装は特に架装されるところはなくノーマルのままなので必要以上に目立つこと無く、日常の用途にも使用できる。
ただし内装は大きく変更されており、その最大のものは、2列目シートが無いこと。
従って、2名しか乗車できない。
2列目シートは取り外されているので、乗車人数は2名のみ。
しかしこれはマイナスポイントではなく、条件さえ合えば、大変効率の良いレイアウトと言える。
確かに、3名以上乗車できないので、たまには子供が乗る、という場合は選択肢から外れるが、常に2名しか乗らないのであれば、後部にシートは不要だ。
その分、完全なフラットベッドと、広いシート下収納スペースが生まれる。
また、このレイアウトは絶妙で、後部真ん中のマットを外すと、対座ダイネットになる。
この状態でも、前の方には広いフラットスペースが残っており、ちょっと寝転んだり、小さなテーブルを置いてちゃぶ台スタイルにすることもできる。
外したマットは、フロントシートバックに立てかけると、背もたれになる。
そして、ベッドにする場合は、先のマットを後部中央にはめ込むだけで良い。
このとき、荷物はベッド下に入れてしまえば、ベッド上に荷物があふれることはない。
何よりも、この簡単さと自由度の高さがこのモデルの最大の特徴といえるだろう。
ベッドから上にはギャレーも家具もないので、2100x1350mmのベッドサイズがフルに取れる。
これは家庭用のダブルベッドの幅に5cm足りないだけだ。
更に、身長方向は1800mmの規定に対して2100mmなので余裕がある。
2人乗りに限定することにより、これだけの自由度が生まれるわけだ。
なお、5名乗車のレイアウトも用意されており、この場合は、ベッドサイズが1700x1350mmになる。
更に、電子レンジが標準装備される。
ギャレーは不要だが、電子レンジは欲しいという要求は、それなりに多い。
もちろん、これを動作させるための1500Wインバーターも標準装備。
サブバッテリーは105Ahが1個だけだが、心配ならオプションで追加も可能。
走行充電はもちろんだが、外部100V入力/充電も標準装備される。
ところで、このモデルには簡易クーラー「冷え蔵X」が標準装備される。
これは、氷の入った保冷ボックスにファンで風を通し、冷えた空気を車内に吹き出すシステム。
同社のオリジナルで、単体でも販売している。
簡単な原理のシステムで多少武骨な見てくれだが、効果はあなどれない。
確かに、日中の直射日光下では厳しいが、寝苦しい就寝前などには有用だ。
氷はスーパーなどで手に入るし、消費電力も極めて少ないので、特別なバッテリーやインバーターは必要ない。
リゾートデュオ ルクシオは、ふたり旅に割り切ることにより、コンパクトな車体を極めて効率的に使えるようにしたモデルで、ふたり旅を計画しているユーザーにはお勧めしたい1台だ。