ラップス(Raps)はバンテックの軽バンコンキャンピングカーで、スズキエブリイをベース車にしている。
同社の軽キャンパーは、上級バージョンのルネッタがあるが、ラップスはシンプルな装備で価格を抑えたバージョンで、ピースの後継モデルの位置付け。
ラップスにはRaps2とRaps3があり、Raps2はバンベース、Raps3はワゴンベースだ。
また、Raps2は家具後部両サイドに設置される他、オーバーヘッド収納もついており、収納は充実している。
Raps2のインテリア
一方、Raps3の収納家具は後部左側だけ。
ハンモックタイプの棚はあるが、シンプルな作りになっている。
なお、両方とも大きなテーブルは付属する。
Raps3のインテリア
しかし、どちらのタイプも装備はこれだけで、不思議なことに、サブバッテリーやインバーターは装備していない。
また、現在のところ、オプション設定もされていない。
車中泊を想定しているのであれば、やはり最低限、サブバッテリーとサブバッテリーによる照明くらいは必要だろうし、これを求めるユーザーも多いと思われる。
恐らく近いうちに対応すると思われるが、やはり最初から用意して欲しいところだ。
ベッドに関しては、2名が就寝できる広さが確保されており、家具によるスペースロスも最小限に抑えられている。
特に、Raps2では両側に家具が設置されるが、右側の家具は下部が出っ張っておらず、就寝中に邪魔になることはない。
収納は、Raps2には両側に収納家具が用意されている他、オーバーヘッド収納も用意されているので、軽キャンパーとしては非常に高い収納力を持つ。
更に、Raps3も共通だが、ベッドボード下に収納スペースが用意されている。
高さはあまり無いので収納するものは限られるが、面積的には広いスペースが確保されている。
ベッドボード下の収納
価格的には、Raps2が169万円(税別)、Raps3が193万円(同)で、装備から考えると高価な部類に入る。仮にサブバッテリーや充電機能、あるいはインバーターを追加すると、更に価格がアップすることになる。
ラップスは「ジル」シリーズを持つ同社の軽キャンパーだけに、全体的にしっかりした作りで、高級感もある。
それだけに、サブバッテリーやFFヒーターがオプシオン設定されていないのは残念なところだ。
これらのオプション化に加え、実際に使うかどうかは別にして、冷蔵庫や電子レンジの設置ソリューションなども提案して欲しいところだ。
軽ベースの車中泊車といっても、今やそのレベルが求められている。