マンボウはロータスRV販売のマツダボンゴトラックベースライトキャブコンで、言わずと知れたライトキャブコンの代表的モデルだ。
ボンゴベースのキャブコンは、5x2mの一般的な駐車スペースに収まり、かつ本格的なシェルを持つため、快適な室内空間を実現できる。
また、価格的にも比較的手が出しやすいため、人気のカテゴリーとなっている。
そのようなバックグラウンドから、当然ライバルも多く、各社が毎年のようにニューモデルを出している。
マンボウはほぼ完成の域に達しているため、フルモデルチェンジのような必要は無いが、ベース車のモデルチェンジもあり、少しづつ変化している。
今回紹介するマンボウEXEもその一つで、従来のEVE(イヴ)、AVG(アバンギャルド)、ファミーユに続くモデルだ。
ただ、先の3モデルとの関係は多少ややこしい。
まず、EVEとAVGはレイアウトが同じで、内装とエクステリアのカラーリングが異なる。
EVEは明るいインテリアに対し、AVGはシックなトーンになっている。
ただ、EVEは、内装色をエレガントとアバンギャルドの2色から選べ、EVEアバンギャルドという仕様もあるのでややこしい。
ファミーユはレイアウトが異なり、対座ダイネットと後部2段ベッドで、ユーティリティールームも無いので、これは分かりやすい。
その名の通りファミリーをターゲットにしたレイアウトだ。
そして実はもう一つ、マンボウANV(アニバーサリー)というモデルも存在する。
これはレイアウトはEVEやAVGと同じだが、インテリアに高級感を持たせており、またエアコンや発電機までもが標準装備されたモデルで、マンボウのフラグシップの位置付けになる。
さてマンボウEXEだが、このマンボウアニバーサリーに近い高級感を持ちつつ、標準装備のオプションを減らしたモデルと言える。
レイアウトはAVGとEVE、そしてANVと同じだ。
ANVと比べると、家庭用エアコン、発電機、FFヒーター、電子レンジ、ソーラーシステム、1500Wインバーターなどがオプションになる。
価格的に言えば、これらの装備をEXEに付ければ、総額540万円程度(税別)になり、ANVが520万円なので20万円ほどお得になる。
即ち、EXEはエアコンなどが不要だが、インテリアは高級感が欲しいというユーザー向けというところだろうか。
マンボウシリーズは選択できる装備が充実していることでも他をリードしている。
ボンゴベースのキャブコンで家庭用エアコンのソリューションを用意しているのは、数少なく、更に温水シャワーまで用意しているのは、マンボウの他にはキャンピングワークスのジュニアリボーンしか存在しない。
温水シャワーはともかく、エアコンの要求は今後高まってくるだろう。
オプションを付ける付けないは別にして、そのソリューションを用意しているということにおいて、マンボウはライトキャブコンの先頭を走っていると言える。