インディ827はインディアナRVの、トヨタタウンエース/ライトエースベースのバン・コンバージョンキャンピングカー。同社はトラベルトレーラーのラインアップで有名だが、コンパクトな自走式バンコンやキャブコンも扱っている。以前紹介したインディ727は軽キャンパージャンルでも人気キャブコンモデルだ。
更にインディシリーズでは、日産NV200バネットをベースにしたバンコン、インディ927やNV350キャラバン標準ボディベースのインディ1027もあり、今回紹介するインディ827はシリーズ4作目となる。
インディ827は、エクステリアへの架装はないが、今回撮影したモデルはモデリスタエアロキットを装着している。タウンエース/ライトエースは商用車ではあるが、ショートノーズを持つ独特のスタイリングで、運転もしやすい。
インテリアは、2列目にFASPシートを採用、後ろ向きにすると、後部のフラットシートとで対座ダイネットを形作る。後部はコの字型シートなので、多少人数が増えても座ることができる。。
FASPシートを前向きにすると、運転席、助手席を含め5名が前向きに着座してドライブできるので、日常の用途にも使える。
シートをフルフラットにすると2名が就寝できる。就寝前のベッドメークには、テーブルを取り外し、後部に積んであるベッドボードをセットする手間がかかるが、これが嫌な場合は、最初からフルフラットにしておき、折り畳み式のテーブルを使い、ちゃぶ台形式で使うとよいだろう。
後部両側には収納スペースが設けられているので、小さなバッグなどの荷物を収納しておける。
後部右側の數納スペース
ギャレーはなく、シンプルな車中泊車の位置付けだ。クルマ旅で使う場合は2名で使用することになるが、小さい子供なら一緒に就寝できるのでファミリーでも使える。前向きシートがあるので、チャイルドシートも装着できる。日常は通勤や買い物に使い、休日はちょっと足を伸ばして車中泊を伴う1~2泊のクルマ旅に使えるだろう。
なお、展示車にはサブバッテリーやインバーターなどの電装系は装備されておらず、またオプション設定も記載されていなかったが、オプションで搭載することは可能だろう。車中泊にも使うわけだから、少なくともサブバッテリーでの照明は欲しいところだ。
価格は291万円(税別)で、同レベルの他社モデルと比較すると安価ではない。サブバッテリーと走行充電システムを追加する必要があるので、この価格から更に上乗せになる。ただ、このモデルにはエアロキットが装着されているので、その分高くなっていると思われるが、エアロキットよりもサブバッテリーの方が有用性が高いのではないだろうか。