ディーディー カトーモーター


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ディーディーはカトーモーターが製作、販売する、ハイエーススーパーロングベースのバンコン。
ハイルーフを架装するが、それだけではなく、両サイドにもFRPパネルを架装。
特に左サイドはスライディングドアを外し、専用のエントランスを設置し、もはやバンコンではなく、キャブコンに迫る外観となっている。

これらはもちろん断熱性の確保のためで、同社が特に力を入れる”雪国断熱
”を具現化したもの。
ディーディーは、これら雪国断熱を謳う同社のラインアップの中でも最も徹底したモデルと言える。
このため、車幅はハイエースワイド幅の1,880mmより広く、2,050mmとなっている。



ただ、キャブコンのように、シェルを乗せているわけではなく、側面にFRPを貼り付けているイメージなので、全体に室内幅が広くなっているわけではない。
広さの点ではキャブコンに分があるが、ディーディーは、ボディカットしないことによる剛性の確保と加工コストの低さの面で優位点があると言える。

ディーディーのもう一つの特徴は、木材をふんだんに使った室内。
機の感覚にあふれたインテリアは、高級感が漂う。
家具職人が作る家具の品質や耐久性は定評がある。



同社はハイエーススーパーロングベースのバンコンラインアップを豊富に持つが、ディーディーの位置付けは、それらのフラグシップであるとともに、ゆったりしたふたり旅を想定したレイアウトである。

ダイネットはあえてマルチモードシートや対座シートを採用せず、優雅なL字型ソファを採用。
ドライブ時に前向き乗車はできないが、ふたり旅ならその必要は無い。

ベッドは後部に常設ハイマウントダブルベッドがあるが、大きなクイーンハットと名付けられたハイルーフにはバンクがあり、バンクベッドでも就寝可能。
ふたり旅なら、後部ベッドとバンクベッドで一人づつゆったりと就寝できる。
なお、後部ベッド上にロフトタイプのチャイルドベッドがあるので、孫を連れての遠出にも対応できる。



ギャレーはシンクが埋め込まれたコンソールに40リッター冷蔵庫が標準でビルトインされるが、コンロは卓上式のカセットコンロを置く方式。
調理スペースは、卓上コンロを置いても余裕があるので、ちょっとした料理は可能。
電子レンジも標準装備で、ギャレー上部にビルトインされる。
冷蔵庫の容量も含めて、ふたり旅なら問題ないだろう。



ユーティリティールームは、クローゼットの設定だが、トイレルームとしても使用可能。
カセットトイレは、ボディの加工が必要なため不可。

収納は、後部ベッド下が大きな収納庫になっている。
また、バンクベッドは、手前を跳ね上げると落下防止の扉になるので、ベッドとして使用しない場合は、ここも大きな収納スペースになる。
ただ、オーバーヘッド収納に関しては、ユーティリティールームの上に収納部があるだけで、それ以外は用意されていない。
エントランス横にはマガジンラックが用意されるなど、いろいろ収納スペースはあるが、キッチン周りなどに小物収納が欲しいところである。

電装系は105Ahのディープサイクルサブバッテリーが1個標準装備されるが、電子レンジを使用するなら、できればもう1個追加すると良いだろう。

空調は、FFヒーターがオプション設定されるが、家庭用エアコンは設定が無い。
同社のモデルはどれも家庭用エアコンの設定が無いが、ディーディークラスにはオプション設定があっても良いのではないだろうか。



ビルダー カトーモーター
車名 ディーディー
ルーフ架装 FRPハイルーフ
ナンバー区分 8
乗車人数 5
就寝人数 4+1(小)
ベース車 ハイエーススーパーロング
サブバッテリー ○(105Ah x1)
バッテリー増設
走行充電システム
外部100V入力/充電
 インバーター
大容量インバーター OP
ルーフベンチレーター
サンルーフ
 コンロ ○(卓上カセットタイプ)
シンク
給水タンク ○(20L)
排水タンク ○(20L)
冷蔵庫 ○(40L)
電子レンジ
ユーティリティールーム
ポータブルトイレ OP
カセットトイレ
カーテン/ブラインド
FFヒーター OP
ルームエアコン
シャワー設備
温水装置
発電機
ウインドウ架装
アクリルウインドウ
サイドオーニング OP
 ソーラーシステム
全長(mm) 5380
全幅(mm) 2050
全高(mm) 2900
価格(万円) 641万円~(2WD)

2016年8月現在  (○は標準装備/OPはオプション)
価格は千円台切り上げ(税別)

ディーディーの動画はこちら

2016.8.3