BサロンワゴンSはMDNマドンナが製作する、日産NV350標準ボディを使用したバン・コンバージョンキャンピングカー。
同社はハイエースやNV350キャラバンベースのモデルを製作しており、エクステリアはそのままでインテリアのみ架装している。
BサロンワゴンSもそのような1台で、外見は通常のキャラバンに見えるので、ファーストカーとして通勤や買い物に使用できる。
そして休日には、フラットなベッドで就寝できる車中泊車として、遠出のドライブが楽しめる。
ギャレーや収納家具類はなく、2列目と3列目にマルチモードシートを配置しただけのシンプルな装備。
しかし2列目シートを前向きにすると、フロントシートも含め、スペック上は8名が前向き乗車してドライブできる。ただし、ゆったり着座するなら6名が適当だろう。これにより、日常使用でミニバンを使うのと同じような使い方ができる。
また停泊モードでは、2列目シートを後ろ向きにすると3列目シートと対座でき、4名が団欒できる。
更に、2列目と3列目のシートをフラットにすると、2名が就寝できるベッドになる。
6名乗車、4名対座できるが2名しか就寝できないので中途半端な感じがするが、小さな子供を持つファミリーなら、子供1名と大人2名でも十分就寝できる。
即ち、小さい子供を持つファミリーが、ミニバンの代わりにファーストカーとして日常の用途にも使い、休日は車中泊を伴う遠出をする、という使い方が想定できる。
前向きシートがある意義は、チャイルドシートがセットできるところにある。
もちろん大人2名で使っても良いが、それなら二人旅仕様に割り切ったレイアウト、即ちマルチモードシートではなく、ロングソファのレイアウトの方が便利だ。
マルチモードシートは前後の移動の邪魔になるばかりでなく、ベッド展開も面倒で、更にコスト的にも高価になるので、二人で使うならあまりメリットはない。
価格は495万円(ディーゼル2WD 5AT:税別)。これにはサブバッテリーやLED照明は付いていない。車中泊をするならこれらは必需品なので、価格はさらに高くなる。
ハイエースやNV350キャラバン標準ボディをベースにするモデルは、サブバッテリーなどが標準装備されても300万円台が中心で、従ってディーゼルであることを加味しても495万円はかなり高価な方に入る。