ライトキャブコンと言えばマツダボンゴトラックやトヨタライトエース/タウンエーストラックをベース車としているモデルが多いが、これらはベース車の力不足から動力性能に不満が残る場合がある。また、トラックベースのため、インパネ周りはどうしても安っぽくなってしまう。それを解決するため、ハイエース標準ボディを使用したキャブコンが存在する。
ハイエースは商用車とはいえ趣味性が強いクルマで、一般のミニバンのように通常使用するユーザーも多く、そのためハイエース用のサードパーティー製アクセサリーが多く販売されている。
また動力性能も有利で、パワフルとまでは行かないにしても、ボンゴやライトエースベースよりも不満は少ないだろう。更に車両サイズはミニバンと同じ程度なので、取り回しも楽だ。
その意味から、ライトキャブコンのベース車として理想的と言えるが、実は発売されているモデルはあまり多くない。その大きな理由は価格が割高になること。ハイエースは車両価格がボンゴやライトエースに比べて高価なうえ、シェルを架装するためにボディを大きくカットする必要があるからだ。
しかし、ここにきてハイエース標準ボディを使用するキャブコンモデルが増えている。
一つはファンルーチェのウラルユーロとウラルエイジア、もう一つはタコスのベリーだ。従来から存在するカトーモーターのボーノクイーンとセキソーボディのトム200シリーズに加え、これで4社4シリーズのラインアップから選択できるようになった。
それでは、今回ピックアップしたモデルをリストアップしてみよう。
・ ボーノクイーン A/B/C/Dタイプ カトーモーター
・ トム200/L セキソーボディ
・ ベリー タコス
・ ウラルユーロ/エイジア ファンルーチェ
以下、各モデルを見て行こう。
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