6-1. 用途から考えるレイアウト


レイアウトが、キャンピングカーを選ぶうえで大変重要なのは冒頭で述べましたが、では、どのようなレイアウトがあり、どのように選べばよいのでしょうか?

まず考えるのは、何人で使うのか?と言うことです。
ファミリーで使うなら、人数分の就寝スペースと、座ることのできるダイネットスペースが確保されていることが条件です。
二人で使うなら、かなり自由度が高いでしょう。

よく耳にするのは、二人で使うのがほとんどだが、たまには孫や子供が乗るかも、といった状況です。
従って、ファミリー用のレイアウトのキャンピングカーを、通常は2人で使っている、というケースです。
もちろん、4人程度が就寝できるベッドを持っているので、二人でも使用できます。

しかし、ファミリー用のレイアウトは、多人数に対応するため、それなりに制限を持っている場合があります。
例えば、バンクベッドと後部ダブルベッドで4名就寝できるレイアウトを二人で使うと、折角4名分の常設ベッドがあるのに無駄になってしまいます。
本来もっと余裕のあるレイアウトにできたのに、4名分のベッドを確保するためにスペースが犠牲になっているのです。

また、4名が前向きに座るためのマルチモードシートのレイアウトの場合は、シートが横に長いため、2名で使うと前後の移動が妨げられます。

二人旅に割切ったレイアウトなら、最初の例ではベッドはバンクベッドのみにして、フロアは全てダイネットやギャレーに使えますし、2つ目の例なら、ソファダイネットにすることにより、前後の移動がスムースになります。

このような場合は、実際どの程度の頻度でファミリーで使うのかをよく考え、多くないならベッドはダイネット展開する簡易ベッドや子供用ベッドにするという手もあります。

最も多く使うケースを最優先する、と言うのが失敗しない選択のコツと言えるでしょう。



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