ハイエースはご存知の通り、バン、あるいはワゴンで、トラックのスタイルはありません。一方、キャブコンは主にトラックのシャシーを使用します。これは、自動車メーカーからキャンピングカー用のシャシーが用意されていることもありますが、荷台を取り外し、キャブ後部を貫通するだけで製作し易いこともあります。
一方、バンやワゴンをキャブコンに仕立て上げるためには、ボディカットが必要です。キャブを残してシャシーだけにするわけですから、かなり大掛かりな改造にならざるを得ません。
それでもハイエースのボディを使用するのは、商用車臭さを取り除くことと動力性能をアップするためです。また、ハイエースも商用車ですが、ボンゴやカムロードよりは一般車に近いイメージもありますし、アフターマーケットも充実しており、ドレスアップなども幅広くできます。
ハイエース標準ボディを使用したセキソーボディのトム200
このような状況から、ハイエースベースのスタンダードキャブコンはカムロードベースのキャブコンに比べ多少高価ではありますが、多くのモデルが発売されています。6m弱のモデルはハイエーススーパーロング、5m前後のモデルはワイドロングが使用されるケースが多く見られます。
また、標準幅のボディを使用したハイエースキャブコンもあります。ライトキャブコンに近いコンパクトなボディながら動力性能に優れ、取り回しも楽と言えます。