ヴォクシーにするかキャンピングカーにするか?(2)


バンレボリューションVR470  バンテック新潟(319万円)

同社はバンコン、キャブコンなど幅広く販売しているが、オリジナルモデルはバンコン専門で、ハイエースを中心に多くのラインアップを用意している。
VR470はその中でも標準ボディ標準ルーフをベース車に使用しているもので、ハイエース、NV350キャラバン、どちらでも製作でき価格も同じ。


また、Type-1とType-2があり、Type-2は3列シートで8名が前向き乗車できる。
Type-2はType-1に比べて価格が43万円高く、今回は5名乗車のType-1を取り上げている。

2列目シートにはREVOシートを採用しているが、乗車時は適度な凹凸があり、サポート感がある。
もちろん展開してベッド時は、フラットな裏面を使用してフルフラットになる。
ファミリーで就寝できるように上段ベッドを設置可能で、ベッドボードは標準装備。

後部両側に薄型の家具が装備されており、この上に上段ベッドボードを渡す。
上段ベッドは1,800×1,550mm、下段ベッドは2,100×1,400mmで、規格上は上段ベッドに大人3名、下段ベッドには2名就寝できることになる。
従って、大人2名、子供2名のファミリーなら、ゆったり就寝することができる。(写真下)


なお、ベッドボードは、両側の家具に全て収納することができる。
また、子供が小さい場合は、上段ベッドボードは後半分だけの設置も可能で、この場合は、下段で大人が寛ぐこともできる。
2列目のシートを後ろ向きに設置すると、下段のボードが前向きシートになるので、テーブルを挟んで対座ダイネットになる。

シンクは装備していないが、16リッターの水タンクとシャワーフォーセットを標準装備。
車外でシャワーを使用できるので、ペットの足を洗ったりする場合に便利だ。
なお、ハイエース標準ボディハイルーフをベース車にしたVR470Hは、同じレイアウトで335万円。
16万円ほど高くなるが、室内高が高いので圧迫感はかなり緩和される。


DOCSエスパシオ エス フジカーズジャパン(319万円)

同社は欧州モーターホームの輸入販売を広く行っているが、オリジナルモデルとしてFOCS(フォックス)シリーズを製作している。
FOCSシリーズは、NV350やNV200のモデルもあるが、主流はハイエースで、標準ボディからスーパーロングまで各モデルを用意している。

その中でハイエース標準ボディ、標準ルーフのモデルはFOCSエスパシオes(エス)。
2列目に前向きに3名が座れるシートを持つので5名が前向き着座してドライブできる。
FOCSエスパシオesの大きな特徴は、この2列目シートをテーブルとして使用すること。
2列目シートのシートバックを前に倒すと、シートバックが大きなテーブルになる。(写真下)


ベッドは2列目シートの後部にベッドボードをセットするのだが、上段か下段、どちらでもセットできる。
下段にセットした場合は、ダイネットシートとして使用することもできる。
ベッド展開が面倒なら、この状態で常設ベッド化してしまっても良いだろう。
前の2枚を使ってダイネット時のシートとシートバックにすることもできる。(写真下)


荷物を積むスペースを大きく取りたい場合は、上段にセットすればベッド下に大きな収納スペースが得られる。

どちらの場合も、大人2名が就寝できるが、子供がいる場合は、オプションの追加ベッドボードで上段に子供用ベッドを作ることができる。
これにより、上段ベッドで子供を寝かした後、大人はダイネットで寛ぐという使い方ができる。

インテリアは簡素ながら家具の仕上げには高級感があり、その割には価格が319万円とお手頃だ。


2017.8.13