輸入モデルvs国産モデル 内外キャブコン比較(3/6)


T60 サンライト(780万円)

 Sunlight Tシリーズのエクステリア(代表画像)

サンライトはデスレフの翼下にあるドイツのビルダーで、フルコンから、ロープロファイルキャブコン、バンク付きキャブコン、バンコンまで全方位でラインナップしている。日本では東和モータース販売が輸入販売を行っている。
ここで紹介するT60は、バンクを持たないロープロファイルキャブコンで、全長は6mを切るTシリーズで最も小型のモデル。
ベース車は標準で130HPだが、アップグレードで150 HP も選択できる。
なお、右ハンドルが標準なのは大きなアドバンテージだ。

レイアウトは、これも標準的なもので、前部に運転席と助手席が180度回転して後ろ向きになる対座ダイネット、 最後部に横置きハイマウントダブルベッド配置する。
またそれらの間に、ギャレーコンソールとサニタリールームを配置している。 すなわちサンリビング S60SPとほぼ同じレイアウトと言える。

 Sunlight Tシリーズのインテリア(代表画像)

やはり欧州車らしくサニタリールームやギャレーは充実しており、 カセットトイレ温水シャワー、3口ガスコンロなど、 豪華装備が揃っている。
しかし一方、家庭用エアコンや電子レンジ、発電機などはディーラーオプションとなっている。
なお発電機は、Gストリームがオプションで用意されており、これは120万円と非常に高価なため、オプションを装備していくと、全体の価格は国産車よりかなり高価になってしまうのが弱点。


ACE565シリーズ エースキャラバンズ(695万円)  ⇨ 詳細の記事はこちら


ACE565シリーズはスペインのビルダーであるエースキャラバンズが製作するデュカトベースのキャプコンだが、日本国内の環境に合わせ多くの点がモディファイされている。その一つが左エントランスで、国内の道路事情に合わせたレイアウトとなっている。

レイアウトは、565LDと、565CD が用意されている。
565LD は、欧州車には珍しい後部に二段ベッドを持ち、前部のダイネットは、固定式の後ろ向きソファーと2列目の前向きソファとで対座ダイネットを形成する。また565CD は、後部にハイマウントダブルベッドを持ち、多くの欧州車と同じ、運転席と助手席が反転して後ろ向きのダイエットチェアになる対座ダイエットを採用している。

どちらのタイプもダイネットとベッドルームとの間にギャレーコンソールとサニタリールームを配置する。


ACE565シリーズの大きな特徴は、どちらのタイプも電動プルダウンベッドを装備していること。ここでも大人2名が就寝できるので、565CDでは後部のハイマウントベッドと合わせて計4名が就寝できる。また565LDでは、ダイネットソファもベッド展開できるので、全て合わせて大人が6名が就寝できる。
欧州車でロープロファイルのスタイリングの場合は、二人使用を想定して設計されている場合が多いが、 ACE565シリーズは数少ないロープロファイルでのファミリー対応レイアウトとなっている。

さらにACE565シリーズでは、家庭用セパレートエアコンそのものはオプションだが 、設置するための配管がされている。これにより、家庭用エアコンが簡単に設置できる。
発電機も、床下に設置する高価なものではなく、国産モデルに一般的に用いられている ホンダ16i がオプション設定されており、その収納スペースもあらかじめ用意されている。

価格的には今回ノミネートした輸入モデルでは最も安価な 695万円からで、普及価格帯の国産キャブコンにも十分対応できる価格付けとなっている。


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2018.6.4