輸入モデルvs国産モデル 内外キャブコン比較(5/6)


ジルシリーズ バンテック(722万円) ⇨ 詳細の記事はこちら

 ジルノーブルのエクステリア

ジルシリーズはバンテックが制作する国産キャブコンを代表するブランドの一つで、リアエントランスの 「ジル」をはじめ、 対座ダイネットと二段ベッドの組み合わせの「ジル520」、 対座ダイネットとハイマウントダブルベッドの組み合わせの「ジルノーブル」がラインナップされている。

いずれも広いバンクベッドを持ち、後部の常設ベッドと合わせてファミリーでもゆったりと就寝することができる。

また、欧州車にも負けない高級感のあるサニタリールームもあり、カセットトイレと温水シャワー、そして専用の手洗いシンクが標準装備されている。
ギャレーコンソールには、2口コンロが一体化した コンビネーションシンクがビルトインされている。

 ジルノーブルのインテリア

空調に関しては、FFヒーターと家庭用セパレートエアコンが標準装備される。 エアコンは走行時はエンジンで、停泊時はサブバッテリーで運転するデュアルソースエアコンとされているが、充電を考えるとオプションの発電機を搭載しておく方が良いだろう。

ジルシリーズは、家庭用セパレートエアコンが標準装備ながら722万円(ジルノーブル)からと、コストパフォーマンスの優れたモデルといえる。


TSUBASA NTB日本特殊ボディー(794万円) ⇨ 詳細の記事はこちら


スタンダードキャブコンのベース車といえばカムロードが大きなシェアを握っているが、 いすゞBe-cam(ビーカム)もキャンピングカー専用ベース車として存在感を高めつつある。
NTB(日本特殊ボディー)は一貫してビーカムを採用したモデルを製作しているが、ベース車が高価なことと、1品ずつ手作りのこともあり、価格的に不利な面があった。
これを解消するために、2月のジャパンキャンピングショーで発表されたのが「TSUBASA」で、標準レイアウトにすることによりコストを下げている。

レイアウトは、対座ダイネットと後部二段ベッドの組み合わせで、ギャレーコンソールとユーティリティルームも装備される。
ギャレーコンソールには、シンクがビルトインされているが、コンロは卓上式カセットコンロを置くタイプ。また、多くの場合標準装備である冷蔵庫もオプションとなっている。


エアコンもオプションだが、ビーカム専用のiCoolではなく、100V仕様の家庭用セパレートエアコンが設定されている。

「TSUBASA」はビーカムモデルを低価格で提供するため、極限まで装備を削ったモデルと言える。ダブルタイヤやキャンピングカー専用のセッティングなど、確かにビーカムのアドバンテージは高いが、その分必要な装備までがオプション化されているのは意見が分かれるところだろう。

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2018.6.4