まとめ
輸入モデルは何と言ってもその洗練されたインテリアが魅力で、それこそホテルの一室のような ベッドルームやサニタリールームは国産モデルとは大きく異なる。
一方、国産モデルは国内の事情に合わせて設計されているので、国内での使用に適している。
ここで、輸入モデルと国産モデルの一般的なPros、Consをまとめておこう。
ただし、もちろん下記が当てはまらないモデルもある。
輸入モデルのPros.
・洗練されたインテリアデザイン
・カセットトイレと温水シャワーが標準装備のサニタリールーム
・トラック臭くないエクステリア
・高速でも安定した走行性能
輸入モデルのCons.
・左ハンドル、右エントランス(多くの場合右ハンドルはオプション)
・画一的なレイアウト
・発電機を含めた家庭用セパレートエアコンのソリューションが高価
・プロパンガスの充填が必要
国産モデルのPros.
・多彩なレイアウト
・国内のどこでも受けられるメンテナンス
・国内の貧弱なインフラに対応した装備
国産モデルのCons.
・トラック臭さが残るエクステリアと、輸入モデルに及ばないインテリア
・安全面と熱の問題が残るキャブオーバーのベース車
・安定性を欠く高速走行
スタイリングがよくお洒落なインテリアの輸入モデルに目が行きがちだが、こうして比べてみると、意外に国産モデルの欠点は少なく、 輸入モデルの欠点が多いことが分かる。しかしそれでもやはり輸入モデルの魅力は大きいのも確かだ。特に高速走行性能は全くと言ってよいほど異なる。
それでは、各モデルを比較してみよう。
まず輸入モデルを見てみると、サンリビングとサンライトがよく似ている。 サンリビングのS60SPとサンライトT60は全く互角のモデルだ。
価格面から言えば、ゼフィーロとACE565が有利。特にACE565は唯一700万円を切っている。
他の3モデルが主に二人使用を想定しているのに対し、ACE565は電動プルダウンベッドを備え 、ファミリーにも対応しているのが大きな特徴。
全体的に見れば、ACE565の高いコストパフォーマンスが特筆できる。
また発電機は、サンリビングは約60万円、サンライトは120万円という高価なものを使用しているのに対し、ACE565はホンダ16iを採用しているため、システムアップするとさらにACE565のコストパフォーマンスの良さが際立つ。
ただACE565のインテリアはT60などに比べると少し地味な感じがするが、好みの問題だろう。
国産モデルを見ると、 ACSプルミエ5.6、クレアスティング5.3シリーズ、ジルシリーズが価格的にも拮抗している。
TSUBASAは高価な割には装備が貧弱で、ベース車がビーカムであるということ以外アドバンテージはない。
ACSプルミエ5.6はベース車がハイエースで、カムロードベースに比べ、ベース車のアドバンテージがある。
しかし残念ながら温水シャワーのソリューションがなく、輸入モデルに対抗するという意味では脱落する。
クレアスティング5.3シリーズのエボリューションシステムは魅力があるが、国産車で唯一サニタリールームと呼べる設備を持つジルシリーズが最も輸入モデルに近い存在だろう。
ACE565はジルノーブルに比べて約30万円安価だが、ルームエアコン、1500Wインバーター、バッテリー増設、右ハンドルへの変更を行うと100万円以上の追加になり、トータルではジルノーブルの方が安価になる。
輸入モデルは安価になってきたが、システムアップするとまだ国産モデルのほうが価格的に有利と言える。
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