軽キャブコン特集 ~10モデルを徹底比較(1/4)


軽キャンピングカー(軽キャンパー)は今やキャンピングカーのカテゴリーで大きな位置を占めているが、多くは軽バンの内部にのみ架装した軽バン・コンバージョン(軽バンコン)だ。これに対し、軽トラックの荷台を外し、ここにシェルを架装した形態を軽キャブ・コンバージョン(軽キャブコン)として区別している。
軽キャブコンは車内で過ごすことを想定したシェルを持つため、居住性や断熱性に優れ、取り回しが良く扱いやすいキャンピングカーとして人気がある。
今回は、そのような軽キャブコンを特集し、比較した。リストアップしたのは以下の10モデル。

インディ727インディアナRV
かるキャンコイズミ
K-ai(ケーアイ):オートショップアズマ
ディアラジュニア:マックレー
テントむし:バンショップミカミ
バロッコ:フィールドライフ
Mini POP Bee:M.Y.Sミスティック
ラ・クーン:オートショップアズマ
リゾートデュオバンビーノ:stage21
レジストロ:M.Y.Sミスティック

それでは以下に各モデルを紹介しよう。記事の最後には比較表も掲載した。


インディ727:インディアナRV ⇨ 詳しい記事はこちら


オリジナルはインディアナRVインディ727だが、OEMバージョンの東和モータースのインディ108(記事はこちら)も存在する。インディ727には「S」と「L」バージョンがあり、「S」は対座シート、「L」はベンチシートでL字型のダイネットを持つ。対座シートバージョンでは2列目にマルチモードシートを採用しているため、前向きにすると2名が前向きに着座してドライブできるので、ファミリー使用にも対応している。なお、インディ108は対座バージョンのみ。

 インディ727 Lタイプのインテリア

ベース車はダイハツハイゼットトラック。シェルは軽量化が図れるアルミパネルで構成されており、ブラインド機能付きのアクリル2重窓を装備。カラーも4色から選べる。また、インディ108には迷彩カラーも存在する。
全車にポップアップルーフが架装されており、ルーフベッドを含め4名が就寝できる。
レイアウトはダイネットとギャレーから構成されており、ギャレーコンソールは実用的な大きさ。両サイドと後部にオーバーヘッド収納が装備され、収納力は高い。オプションで後部車外からアクセスできるバゲッジドアも用意されている。


かるキャン:コイズミ 

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発表当初「軽キャブコンにスライドアウト」と驚きを持ってコイズミから発売されたかるキャン。ウインチを回すとサイドパネルとルーフがせり出して、天窓付きの明るく広い室内になる。上のビデオでは手動だが、現在では電動ウインチが導入され、スライドアウト操作も楽にできる。
ギャレーには大きめのシンクがビルトインされており、冷蔵庫はハイエースクラスに設置される横開きタイプがビルトインできる。(オプション)

 かるキャンのインテリア

なお、走行中にシェル内に入ることはできないので、乗車定員は2名となっており、初期モデルにあった上段ベッドは、現在では装備されていない。また、スライドアウトは横にせり出すので駐車場所を選ぶ必要がある。
ベース車はスズキキャリイ(トラック)。5MTをベースにクラッチ&シフト操作を自動で行なう5速オートギヤシフト(5AGS)搭載車を使用している。


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2020.1.18