4-3. スタンダードキャブコンのベース車


キャブコンとは、運転台(キャブ)を残し、後部に専用のシェルを架装したタイプのキャンピングカーの分類名ですが、その中でも最も一般的なグループを本サイトではスタンダードキャブコンと呼んでいます。

このカテゴリーは、キャンピングカーの中ではスタンダードバンコンに次いでメジャーで、多くのモデルが発売されています。
車両サイズは5m前後のものが多く、最も本格的でキャンピングカーらしいスタイルと言えます。

 カムロードをベースにしたアネックスのリバティ52DB

マーケットサイズから、ある程度一定した需要があると考えられて、トヨタからキャンピングカー専用シャシー「カムロード」が、1997年からコーチビルダーに提供されています。また、いすゞからも、キャンピングカー専用シャシー「ビーカム」が2012年に提供を開始されました。これらはビルダー向けの車種で、後部はシャシーがむき出しになっています。もちろん、一般には販売されていません。

 架装前のビーカム

一方、トラックベースではないシャシーの需要もあり、これに対応するため、ハイエースも使われています。ハイエースはバン形状ですので、ボディカットする必要があり、架装コストも高価になる傾向にありますが、動力性能や乗り心地面での優位性があります。

 ハイエースをベースにしたファンルーチェのセレンゲティ

スタンダードキャブコンのベース車としては、この3車種が中心的存在です。

 

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