N-VANベースキャンパー比較(1/3)


N-VANはホンダの新しい軽商用バン。広い開口部や高い室内高、パワフルな走りで人気が高いが、発表されるや否やキャンピングカーのベース車としても注目を集めている。

今年2月に開催された、ジャパンキャンピングカーショーでも早速数社が試作車を展示し、今や幾つかのモデルがリリースされている。
今回は、現在発売されているN-VANベースのキャンパーの中から、下の5モデルをピックアップして比較してみたい。

 ・N-cam カーショップスリーセブン
 ・N-VAN Compo ホワイトハウス
 ・ミニチュアシマウザー 岡モータース
 ・リゾートデュオバスキング N-VAN stage21
 ・ロードセレクトコンパクトN カスタムセレクト

N-cam カーショップスリーセブン


今回取り上げた5モデルの中では、最もオーソドックスなコンセプトのモデル。オーソドックスというのは決して悪い意味ではなく、フラットフロアと後部収納家具から構成される一般的なレイアウトで使いやすい。
木の感覚を生かした上質な家具で、収納能力も十分ある。
オーソドックスと言っても、斬新なアイデアも用いられている。後部にあるベッド支柱はワンタッチで展開できたり、ベッドマットが収納できてしまう収納スペースはその例だ。

就寝人数は2名と割り切っており、二人旅や、あるいは一人でのクルマ旅に適したレイアウトになっている。
ただしギャレーは装備されておらず、車内で調理する想定ではない。また、冷蔵庫や電子レンジのソリューションも無いので、長期旅には向かないかもしれない。

価格は251万円(税別)。装備というよりは、インテリアやクオリティを重視するユーザーに向く。

Webサイトはこちら


N-VAN Compo ホワイトハウス


N-VAN Compoシリーズでは、ポップアップルーフの有無や装備によって選択肢が用意されており、N-VAN Compo Popは今回取り上げた5モデルの中では唯一ポップアップルーフを持つモデルだ。
またCabin仕様は装備面も充実しており、後部に電子レンジもビルトインできる収納家具や、シンクとフォーセットが付いたギャレーも標準装備している。
もう一つの特徴は、オプションだが、運転席が回転して後ろ向きにセットできること。足を投げ出してリクライニングすることができる。キャンピングカーは車内にいる時間が長いので、如何に寛げるかが需要なポイントだ。ただし、回転できるのは運転席だけ。助手席はN-VAN特有のフルフラットになる。

Pop仕様ではフロアベッドで2名が就寝できるが、ポップアップルーフでも2名が就寝できるので、子供を持つファミリーでも使用できる。もちろん、二人で使う場合でも高い天井高を得られるうえ、就寝時も上下でゆったりスペースを使うことができる。

ポップアップルーフが無いグレードならサブバッテリーが装備されたHot Packageが166万円(N-VAN Gグレード:同)からあるが、ギャレーが装備されたCabinなら251万円~(同)だ。
ポップアップルーフ仕様車の価格はPopの197万円~( 同)だが、これはポップアップルーフ以外何もついていない。電装系が付くPop Hot Packageなら252万円~(同)、家具やギャレーも付くPop Cabibなら337万円~(同)だ。これなら二人旅からファミリーにも使え、ギャレーや電子レンジ、冷蔵庫もスマートに収容できるので、長期旅にも対応できる。

Webサイトはこちら



次のページ