ハイエース標準ボディ使用のライトキャブコン(4/6)


ベリー タコス ⇨ 詳しい記事はこちら


ベリーの特徴は、ハイエースの骨格を残し、その上にシェルを架装するという構造にある。ボディカットする必要がないので構造的に強固で、コスト的な優位性もある。一方、元のボディの大きさに制約されるという制限も考えられるが、車内に入るとあまり感じない。

外観は完全なキャブコンで、見た目は他のキャブコンと変わらない。 ボクシーなスタイルな上 、バンクも張り出していないのでスマートな外観となっている。 全幅が他モデルに比べて3~7cm狭いのもその理由かもしれない。

2017年モデルはどちらかと言うと二人旅用のレイアウトに特化されており、前部にギャレー、後部にダイネットとユーティリティールームが配置されている。 ダイネットはユーティリティルームのため多少窮屈な感じが否めない。

 ベリーのダイネット

ベッドはこのダイネットを展開するフロアベッドと、その上部の上段ベッド で計3名が就寝できるとしているが、フロアベッドはユーティリティルームがあるので大人1名の就寝が現実的だ。
バンクベッドも用意されている。ただしこれは高さ的に規格をクリアしていないため子供用ベッドと位置づけられている。

ギャレーは前部にあるため広く使いやすい。運転席、助手席から後部への移動に邪魔になることもない。 シンクと冷蔵庫がビルトインされているが冷蔵庫は上蓋式。車格から考えると横開き式冷蔵庫が望まれる。 なお、電子レンジも標準装備されている。

 ベリーのギャレー

ベリーのもう一つのアドバンテージは家庭用エアコンを標準で搭載していること。 室外機もスッキリ収納されている。 ただルーフベッドを広げると室外機が隠れてしまい、冷気が下に直接降りてこないのが難点。

ベリーは二人旅あるいは小さな子供がいるファミリーにも対応できるレイアウトを持ち、家庭用エアコンを標準搭載しているのが特徴。
価格は今回取り上げたモデルの中では安価なほうに入る。

ただ、ベリーの弱点は常設ベッドを持たないことだろう。折角キャブコンを購入するなら、やはり常設ベッドにはこだわりたい。
なお、今後多少レイアウトの変更があるとのことなので、レイアウトに希望がある場合は相談してみると良いだろう。

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2018.2.22