8-1. サブバッテリー


サブバッテリーはキャンピングカーには無くてはならないものです。なぜなら車中泊をするキャンピングカーでは夜に照明が必要で、この電源をメインバッテリー(エンジンを始動するためのバッテリー)からとると、エンジンがかからなくなってしまう可能性があるからです。

もちろん電気は照明だけではなく、冷蔵庫やテレビなど車内で様々な家電品を使う場合にも必要になります。

そのため、キャンピングカーにはサブバッテリーが用意されており、これなら仮に電気を使い果たしても車のエンジンは問題なくかかります。なお、サブバッテリーには一般的にディープサイクルバッテリーという種類のものが使われており、これはメインバッテリーとは種類が異なります。

ディープサイクルバッテリーの大きな特徴は、充電時にガスが放出されないことです。従って車内に設置できます。メインバッテリーはガスが出ますので、車内には置けません。ですのでエンジンルームに置かれています。

ハイエースクラスでは、よく100Ahクラスのサブバッテリーが1個乗っています。1~2日の停泊で照明とテレビを見るくらいならこれで十分です。しかし、FFヒーターを長時間使ったり、大き目の冷蔵庫が常時動いていたり、あるいは電子レンジを使う場合は、2個乗せておくと安心です。

なお、ディープサイクルバッテリーは経年劣化しますので、2~3年ごとの交換が必要になります。そのため、高性能バッテリーのAGMバッテリーやリチウムイオンバッテリーが使われる場合があります。

長期旅か近場での仕様か、大電力の家電品を使うかどうかなど、キャンピングカーの使い方によって、サブバッテリーの種類も考える必要があります。