7-1-1. 前部ダイネット+後部ハイマウントダブルベッド



ハイエーススーパーロングやNV350キャラバンワイドスーパーロングに多いレイアウトで、もっとも一般的なレイアウトのひとつです。

2列目にFASPREVOといったマルチモードシートを設置し、3列目の前向きシートとで対座ダイネットを形成します。3列目はマルチモードシートであったり固定シートだったりします。
このダイネットは、2列目と3列目のシートをフラットにすることにより、フロアベッドになります。
また、2列目シートは前向きにすると、前向き着座してドライブできます。運転席、助手席、2列目と3列目シートで、6~7名が前向き着座してドライブでき、すなわちミニバン的な使い方ができます。

後部はハイマウントダブルベッドで、車幅方向に就寝します。
ただし、ワイドボディでも、そのままではキャンピングカーのベッドとしての規定(1800mm)が満たせませんので、エクステンションウインドウで拡張しています。
当然標準ボディでは実現できません。

このレイアウトの特長は、二人旅にも、ファミリーにも対応できることです。
まず、前向きに着座できることから、ファミリーで長距離ドライブするのに適しています。
停泊時は対座して団らんできます。就寝時は常設のハイマウントダブルベッドと、ダイネットを展開してできるフロアベッドで、計4~5名が就寝できます。
二人旅の場合は、ダイネットをそのままにして常設ダブルベッドで就寝できます。

ユーティリティールームは設けていませんが、それは不要と考えるユーザーには最も適したレイアウトでしょう。

このレイアウトを持つモデルには、トイファクトリーのバーデン、D.V.DのダーウィンQ3、東和モータース販売のツェルト、ナッツのリークII、キャンパー鹿児島のレム セカンドアクトなど数多くあります。

長所
・全員が前向き着座してドライブできる
・ファミリーでも二人旅でも使える
・常設ベッドを設置できる
・ベッド下に広い荷室が取れる
・後部ベッドボードを外すと背の高い荷物が積める
・二人旅なら、ダイネット展開せずに就寝できる

短所
・マルチモードシートの幅が広いと、運転席、助手席から後部へ移動し難い
・シートの後ろ向きセットやベッド展開が複雑で面倒
・後部のダブルベッドの身長方向が窮屈
・ユーティリティールームがない

 後部にハイマウント常設ダブルベッドを持つトイファクトリーのバーデン(記事はこちら