3-7. 軽キャブコン


軽キャブコンは、軽トラックの荷台を外し、そこにシェルと呼ばれる居住部分を架装したものです。四角い箱でスペース効率が良いので、軽キャンパーと言えどもかなり広く感じます。

また、ポップアップルーフが装備されているモデルが多く、これを上げると、大人でも立って着替えができるほど高い天井高になります。更に、シェルは断熱処理されていますので、外気温の影響を最小限に抑えられます。

軽8ナンバーに収まらない軽キャブコンもある

軽キャブコンには大きく分けて2種類あります。一つは軽8ナンバー枠、もう一つは普通車8ナンバー枠のモデルです。軽8ナンバー枠は文字通り軽自動車の枠内に収まりますが、普通車8ナンバー枠のモデルはシェルの幅がベース車より広く、またシェルも長く、結果として軽8ナンバー枠に収まらないモデルです。

軽8ナンバー枠に収まるモデルは、多くがシェルにポップアップルーフを備えています。また普通車8ナンバー枠のモデルは、バンクを持つ背の高い密閉型シェルを持ち、いわゆるキャンピングカー然とした外観を持っています。

軽8ナンバー枠のモデルの長所は、運転しやすいこと。

 軽8ナンバーのフィールドライフの「バロッコ」

キャブ部とシェル部の幅が同じなので、キャブ部の出っ張りを気にすることなく運転できます。ほとんどがポップアップルーフを装備しているのもメリット。限られた広さのシェルですが、ポップアップルーフを上げることにより、圧迫感を軽減することができます。

 普通車8ナンバーのラ・クーン(オートショップ アズマ)

一方、普通車8ナンバー枠のモデルは、密閉されたハイルーフシェルを持つのが特徴です。ルーフも含めて断熱性の良い構造ですので、バンクベッドやルーフベッドで就寝する場合でも寒くありませし、雨や風も心配することはありません。

軽なのに普通車8ナンバーでは折角の税金に優遇が受けられないと感じるかもしれませんが、ライトキャブコンに比べれば安価で、計8ナンバーより広く、密閉されたシェルで快適です。ただし、車重が重くなりますので、動力性能は落ちます。



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