これもハイエーススーパーロングやNV350キャラバンワイドスーパーロング用のレイアウトです。車長方向にスペースを多く取る縦置き2段ベッドと4名対座ダイネットを両立させるため、運転席、助手席を反転してダイネットチェアに使っています。また、後部にユーティリティールームも装備しています。

一見スペース効率の悪そうな縦置き2段ベッドを採用する理由は、プライバシーが保て、かつベッド幅も横置き2段ベッドより取れる就寝スペースに重点を置いていることにあります。

欠点としては、就寝定員が多く取れないことが挙げられます。2列目シートはベッド展開できるようになっていますが、子供用の大きさしか取れません。従って、これは小さい子供がいるファミリーに向くレイアウトと言えます。二人旅にも使えますが、4名対座のダイネットにこだわらないなら7-1-6のレイアウトの方が適しているかもしれません。

なお、このレイアウトを採用するモデルは、レクビィのファイブスター（記事はこちら）、トイファクトリーのアルコーバ、カトーモーターのブルームーン、ビークルのベッセル・Jがあります。

長所
・プライバシーが保て、ゆったりした2段ベッド
・常設ベッドを設置できる
・4名が対座できるダイネット
・二人旅なら、ダイネット展開せずに就寝できる
・ユーティリティールームを設置できる

短所
・前向き着座できる人数が少なくなってしまう
・ダイネット展開するフロアベッドは子供用
・大きな荷物を収納するスペースが少ない
・運転席、助手席を後ろ向きセットするのが面倒

　ハイエーススーパーロングを使用したレクビィのファイブスター